ことばの番人

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ことばの番人

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797674514
  • NDC分類 749.43
  • Cコード C0095

出版社内容情報

校正者の精緻な仕事に迫るノンフィクション
日本最古の歴史書『古事記』で命じられた「校正」という職業。校正者は、日々、新しいことばと出合い、規範となる日本語を守っている「ことばの番人」だ。
ユーモアを忘れない著者が、校正者たちの仕事、経験、思考、エピソードなどを紹介。
「正誤ではなく違和」「著者を威嚇?」「深すぎる言海」「文字の下僕」「原点はファミコン」「すべて誤字?」「漢字の罠」「校正の神様」「誤訳で生まれる不平等」「責任の隠蔽」「AIはバカともいえる」「人体も校正」……
あまたの文献、辞書をひもとき、日本語の校正とは何かを探る。

【本文より】
文章は書くというより読まれるもの。読み手頼みの他力本願なのだ。世の中には優れた書き手などおらず、優れた校正者がいるだけではないかとさえ私は思うのである。

【目次より】
第一章 はじめに校正ありき
第二章 ただしいことば
第三章 線と面積
第四章 字を見つめる
第五章 呪文の洗礼
第六章 忘却の彼方へ
第七章 間違える宿命
第八章 悪魔との戯れ
第九章 日本国誤植憲法
第十章 校正される私たち

【著者略暦】
高橋秀実(たかはし ひでみね) 1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経てノンフィクション作家に。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノ スポーツライター賞優秀賞を受賞。その他の著書に『TOKYO外国人裁判』『ゴングまであと30秒』『にせニッポン人探訪記 帰ってきた南米日系人たち』『素晴らしきラジオ体操』『からくり民主主義』『トラウマの国ニッポン』『はい、泳げません』『趣味は何ですか?』『おすもうさん』『結論はまた来週』『男は邪魔!「性差」をめぐる探究』『損したくないニッポン人』『不明解日本語辞典』『やせれば美人』『人生はマナーでできている』『日本男子♂余れるところ』『定年入門 イキイキしなくちゃダメですか』『悩む人 人生相談のフィロソフィー』『パワースポットはここですね』『一生勝負 マスターズ・オブ・ライフ』『道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか』『おやじはニーチェ 認知症の父と過ごした436日』など。

内容説明

目を覆うばかりの誤字脱字の氾濫。事実関係を無視したデマの垂れ流し。これでよいのか?―校正せよ!校正者の精緻な仕事に迫るノンフィクション。

目次

第1章 はじめに校正ありき
第2章 ただしいことば
第3章 線と面積
第4章 字を見つめる
第5章 呪文の洗礼
第6章 忘却の彼方へ
第7章 間違える宿命
第8章 悪魔の戯れ
第9章 日本国誤植憲法
第10章 校正される私たち

著者等紹介

〓橋秀実[タカハシヒデミネ]
1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経てノンフィクション作家に。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

135
「校正」がテーマだが、言葉に関する深い考察に導いてくれる抜群に面白い一冊。漢字・仮名のあり方、誤字脱字、校正者の誠実さなどの話題の中に、ヴィトゲンシュタインやソシュールが登場するのは想定内だが、デデキントやDNAポリメラーゼまで発想の翼が拡がるのは、流石、髙橋さん。6月に書かれたあとがきに「この原稿執筆中に、妻で校正者の髙橋栄美が癌と診断された。手術は無事成功し、妻は順調に回復しております」とある。ところが、つい1週間前、新聞に髙橋秀実さんご本人の訃報。私はこの人の文章が好きだったから、悲しくてならない。2024/11/21

キク

61
高橋秀実さんの、多分遺作になるんだと思う。微妙に違う「言海」を270冊、「広辞苑」を100冊以上所有し、用例を確認する校正者などを紹介している。「校正者の視点が入ることで文章はひとりよがりを脱し、公共性や社会性を帯びる。彼らに読まれることで言葉は錬られ、開かれていく。世の中には優れた書き手などおらず、優れた校正者がいるだけではないか。」純朴なノンフィクションを書かれてきた高橋さんらしい。校正という作業の凄さが理解できる。校正を通さない文章で溢れるネットの世界は、ワープロ以上に日本語を変えていくんだろうな。2024/11/30

ネギっ子gen

58
【文章とは、直す直されるものであって、書くものではない】校正者たちの経験や思考などを追って、その精緻な仕事に迫ったノンフィクションとしての文章読本。巻末に、参考文献。「あとがき」で、<「自分で書く」などと気張ると自分に縛られて身動きができなくなりますが、自らを埋める、なら煉瓦を積んでいくようで単純な手作業です。字は自分で考え出したものではなく、先祖代々、諸先輩などから学んだもので、本質的に見様見真似なのです。そして字が埋まったら、一つひとつ直していきます。書いて直すというより、直すために字を埋める>と。⇒2025/02/02

sofia

34
校正のことをいろいろな角度から述べている。一番びっくりしたのは、辞書をたくさん持っている校正者。中身が少し変わると同じ辞書を何回も買っている。校正の深すぎる話が多かった。しかし、戦前の「校正」の考察の文章がその時代の「字体」で載っているが、今、なんと読みにくいことか。活字は生きて動いている。常々ネットニュースの(校正をしているとは思えない)誤植を見つけてはぷんぷんしているが、それ以前の言葉一字の意味から問う人がいることはすばらしい。2025/01/16

愛玉子

24
「校正とは〜読むというより清掃に近い作業で、掃いても掃いても誤りは出てくる。掃けば掃くほど誤りは生まれるそうで、龍安寺の石庭みたいなものらしい」正書法がないという極めて珍しい正体不明の言語、日本語。正しさは時代によってうつろい、最終的に多数決で決まっていくというフリーダム。まさに言葉は生き物、そして文字は元来「いかさま」なのだ。そんな校正に携わる人々の言葉に対する熱量が激アツで、三浦しをん『舟を編む』を思い出したりも。文豪から日本国憲法まで幅広く「校正」という視点から捉え、やや強引ながらも面白かったです。2025/02/28

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