皇妃エリザベートの暗殺者 ルイジ・ルキーニ回顧録

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皇妃エリザベートの暗殺者 ルイジ・ルキーニ回顧録

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797674484
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

尋問官「なぜ皇妃エリザベートを殺したのか」
ルキーニ「私の人生の埋め合わせをするために」

ミュージカル「エリザベート」に狂言回しとして登場する暗殺者ルイジ・ルキーニ。
ルキーニが獄中で記した回顧録と証言から、その真実の姿を探る。不幸な孤児はなぜ皇后の暗殺者となったのか?
ミュージカル『エリザベート』がより深く理解できる、必読の書。

成河さん推薦(ミュージカル「エリザベート」 ルイジ・ルキーニ役)

オーストリア皇妃エリザベートの暗殺者ルイジ・ルキーニは、ジュネーヴの獄中で自身の半生記を記していた。「悲運の皇妃を暗殺した者がお偉方の主張するような愚者ではないことを司法精神科医たちのような洞察力を持たない読者に納得してもらいたいと願って私は自分の人生について書いてみようと思った」(「第1章 ルキーニ回顧録」より)。
ルキーニが獄中で不審死を遂げたため未完に終わった回顧録に加え、当時の公文書などからエリザベート暗殺事件の詳細や、暗殺事件当日から10回以上におよんだ予審尋問、並びに裁判、そして獄中で記された手紙などのルキーニの発言を詳述。

ルイジ・ルキーニ(1873~1910)、その真実の姿とは?
●孤児から無政府主義者へ:パリで生まれたルキーニは生後間もなく実母に養育を放棄され孤児院で育つ。10代の頃から石工、鉄道工夫、湾港労働者、道路工事など職を転々とする生活の中で無政府主義に傾倒。
●暗殺事件:「私は公であろうと王であろうと共和国の大統領であろうとほかの者を殺そうと決めた。結局、彼らはすべて同じ類いの者たちだ」王侯貴族を暗殺して世間を震撼させることが目的だったルキーニは、たまたまスイスのジュネーヴにオーストリア皇妃が来ていることを知り、1898年9月10日、凶行に及ぶ。
●予審尋問/裁判:本人は死刑を希望したが、終身刑が宣告。判決を聞いたルキーニは「無政府主義、万歳。特権階級を倒せ」と叫んだ。
●獄中生活/不審死: 11年の獄中生活中に独房で回顧録を執筆。未完のまま1910年に謎の死を遂げた。ルキーニは独房にエリザベートの写真を貼っていた。

≪翻訳・解説者 略歴≫
西川秀和 大阪大学外国語学部非常勤講師。1977年、大阪府生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。近著に『アンドリュー・ジャクソン伝記事典 マーティン・ヴァン・ビューレン伝記事典』(大学教育出版)、『アメリカ人の物語5―建国の父ジョージ・ワシントン(下)』(悠書館)など。

内容説明

不幸な孤児はなぜ皇妃の暗殺者となったのか?

目次

第1章 ルキーニ回顧録(読者へ;序文―実の両親について知っていること;第一部―少年時代の思い出)
第2章 その後のルキーニ(遍歴;兵役;無政府主義の洗礼;標的)
第3章 暗殺事件(事件当日;尋問;裁判)
第4章 不審死(獄中生活;不審死)

著者等紹介

ルキーニ,ルイジ[ルキーニ,ルイジ] [Lucheni,Luigi]
イタリアの無政府主義者。1873年、パリで生まれ、生後間もなく実母に養育を放棄され孤児院で育つ。10代の頃から職を転々とする生活の中で無政府主義に傾倒。1898年、皇妃エリザベートを暗殺。終身刑を宣告され、11年の獄中生活中に独房で回顧録を執筆。1910年、未完のまま謎の死を遂げた。享年37

西川秀和[ニシカワヒデカズ]
大阪大学外国語学部非常勤講師。1977年、大阪府生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

110
「暗殺する者は暗殺したことによってのみ歴史に名を残す」(銀英伝)のなら、ルイジ・ルキーニはその典型だろう。カネ目当ての里親に引き取られ辛い幼少年期を過ごした私生児が、底辺労働者として欧州各地を放浪する生活の中で社会への復讐心を抱いたのも当然だった。自分はこんな無意味な人生を送るために生まれたのではないという怒りが、歴史に名を残したいとの妄執を生んだ。そのためなら誰でもよかったが、たまたま好機を得た皇妃エリザベートを狙ったのだ。そんな「無敵の人」がミュージカルの準主役にまでなれたのだから、もって瞑すべきか。2024/09/15

お抹茶

1
ルイジ・ルキーニ自らが獄中で書いた,暗く貧しい少年期を記した回顧録から始まり,その後の人生の解説を挟み,予審判事による尋問で構成される。回顧録は読みにくい文章だが,結審後に書かれた手紙にある「一人の人間としてまともに暮らせる機会を与えられていれば私は満足したでしょう」という言葉に納得するほどの孤児の悲哀。しかし,強い忍耐力で過酷な運命を甘受した。ルキーニとしては決して精神異常による暗殺ではなかったということを示したかった。不審な獄死はなお謎を呼ぶ。2024/10/05

スガミ

1
ミュージカル「エリザベート」の中で、一番好きな登場人物。だけど、詳しいことは何も知らなかった彼。なんとなく想像していたより遥かに辛いことの多い人生に、何度も「この子が何をしたって言うの」と叫びたくなった。彼が凶行に及ぶ前に、何か(国や教会といった公的なものでも、もっと私的なものでも)や誰か(どうしてモニチ夫妻……と思ってしまうし、他にも親しくしていた人々)が、歯止めにならなかったのか。牢獄の中で取り返すように書に耽り、ついには回顧録を書くまでにいたったルキーニとその顛末を思うとあまりにも辛い。2024/05/29

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