ウクライナ、地下壕から届いた俳句―The Wings of a Butterfly

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ウクライナ、地下壕から届いた俳句―The Wings of a Butterfly

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  • サイズ 46判/ページ数 104p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797674347
  • NDC分類 981
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「地下壕に紙飛行機や子らの春」
ウクライナ女性俳人による“戦時下の句集”刊行

ロシアによるウクライナ侵攻開始から1年以上が経過した今も、ウクライナに残り俳句を詠み続けているウラジスラバ・シモノバさん(24)。彼女がこれまでに詠んだ俳句を句集として発刊する。

14歳の時に入院先の病院にあった本を通して俳句に触れ、俳句作りを始める。学校を卒業し、地元で就職をしたいと思っていた。そんな彼女の日常は、ロシアによる軍事侵攻で一変する。街の明かりは消え、空襲警報が鳴り、地下壕での生活は3か月に及んだ。家の目の前にミサイルが落ち、生まれ故郷・ハルキウを出ることを余儀なくされる。彼女は眼前の情景を俳句に残し続けた。いつか自身の句集を発刊することを夢見て。

ある時、彼女の作品を知った俳人・黛まどかさんとの交流が始まり、本書は生まれた。
黛まどかさんが主宰する「Haiku for Peace」プロジェクトのメンバーや趣旨に賛同したボランティアメンバーの協力により、同氏監修のもと、ウラジスラバさんの俳句は美しい「五・七・五」の日本語に訳された。

【本書に掲載された俳句】

地下壕に紙飛行機や子らの春

さくらさくら離れ離れになりゆけり

水甕の底に触れたる寒さかな

真つ青な空がミサイル落としけり

雨に転がる血まみれの小さき靴

いくたびも腕なき袖に触るる兵

街の灯の消えハルキウの星月夜
(以上、本書より抜粋)

俳句と出会った10代の頃の作品から、軍事侵攻当日、その後の戦時下の日々を詠んだ50句を収録。

俳句の他にエッセイ、著者撮影のウクライナの写真を掲載。
黛まどかさんとセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使の対談を収録。

【著者プロフィール】
ウラジスラバ・シモノバ(Vladislava Simonova)
1999年、ウクライナ・ハルキウ生まれ。プログラミングと写真撮影をたしなむ。14歳から俳句を始め、ウクライナ語とロシア語で詩を詠んでいる。第8回秋田国際俳句コンテスト(英語部門・学生)入選、第7回日露俳句コンテスト(ロシア語部門・学生)JAL財団賞受賞。

【監修者プロフィール】
黛まどか(まゆずみ・まどか)
俳人。神奈川県生まれ。2002年、句集『京都の恋』で第2回山本健吉文学賞受賞。2010年4月より一年間文化庁「文化交流使」として欧州で活動。スペイン・サンティアゴ巡礼路、韓国プサン─ソウル間、四国遍路など踏破。「歩いて詠む・歩いて書く」ことをライフワークとしている。オペラの台本執筆、校歌の作詞など多方面で活躍。2021年より「世界オンライン句会」を主宰。現在、北里大学・京都橘大学・昭和女子大学客員教授。著書多数。

目次

ウラジスラバ俳句(俳句との出会い;俳句)
対談(京都・慈受院門跡にて)(セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使×黛まどか)

著者等紹介

シモノバ,ウラジスラバ[シモノバ,ウラジスラバ] [Simonova,Vladislava]
1999年ウクライナ・ハルキウ生まれ。プログラミングと写真撮影をたしなむ。14歳から俳句を始め、ウクライナ語とロシア語で詩を詠んでいる。第8回秋田国際俳句コンテスト(英語部門・学生)入選、第7回日露俳句コンテスト(ロシア語部門・学生)JAL財団賞受賞。秋田国際俳句ネットワークウェブサイト、秋田国際俳句ジャーナル『Serow(カモシカ)』、中日新聞、NHK、NHK国際放送、京都×俳句プロジェクトホームページ・SNS等に俳句掲載

黛まどか[マユズミマドカ]
俳人。神奈川県生まれ。2002年、句集『京都の恋』で第2回山本健吉文学賞受賞。2010年4月より一年間、文化庁「文化交流使」として欧州で活動。スペイン・サンティアゴ巡礼路、韓国プサン‐ソウル間、四国遍路など踏破。「歩いて詠む・歩いて書く」ことをライフワークとしている。オペラの台本執筆、校歌の作詞など多方面で活躍。2021年より「世界オンライン句会」を主宰。現在、北里大学・京都橘大学・昭和女子大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちえ

34
シモノバさんは入院中の病院で14歳のときに俳句に出会ったという。それから眼の前の風景をロシア語で俳句にしていった「そこここに草の香立てて犬走る」「かたつむり大きな夢のありさうな」といった句が戦争を境に「真つ青な空がミサイル落としけり」「雨に転がる血まみれの小さき靴」と変わってしまう。俳句を読み続けることが反戦、という思いが伝わる。575の日本語訳は俳人黛まどかさん主宰「Haiku for Peace」プロジェクトのメンバーや趣旨に賛同したボランティアメンバーの協力。2023/11/21

かふ

22
俳句が世界文学として詠まれているのは、ロシアのウクライナ侵攻でETVで両国の俳句を読んでいたが、その中に出てきたウクライナの俳人だった。戦時中に短い言葉でこれだけ表現できるのは凄いと思った。アニメとかそうだけど、こういう文化が世界に広がっていくことは喜ばしい。「地下壕に紙飛行機や子らの春」「地下壕に開く日本の句集かな」「いくたびも腕なき袖に触るる兵」「街の灯の消えハルキウの星月夜」多くの人の目に触れるといいと思う。2023/09/23

スイ

16
「冬の星あふれて灯火管制下」 侵攻後もウクライナで俳句を詠み続けている、ウラジスラバ・シモノバさんの句集。 「老犬の瞳に映る月涼し 蜘蛛の巣に向かうの空よ明日は雨」 何度も口ずさみたくなるような句が、戦争に暗く染められてしまう。 「地下壕に紙飛行機や子らの春」 黛まどかさんを中心にした翻訳チームの真摯さに胸を打たれた。 シモノバさんが不安なく俳句を詠める日が1日も早く来ることを願う。2023/10/19

石ころ

6
「私は本当の戦争を知らない」って思い知らされた。私たちの知っている戦争は、テレビ画面の向こうにある、遠くの出来事だ。 私も俳句を嗜む。ニュースで戦争のことを見聞きし、悲しい気持ちになる。そのことを句にする。すると「鉛色の空」とか「寒さ」とか、そういう負のイメージを伴った季語の力を借りてきて戦争に重ねる...みたいなことになる。 シモノバさんの俳句はまるで違う。 真っ青な空がミサイル落しけり よく晴れた気持ちのいい日だな、と思っていると、突然目の前で家が吹き飛ぶ。子供が殺される。これが本当の戦争だ。2024/02/12

リリパス

4
14歳の時に、俳句の奥深さ・面白さ・楽しさを知り、実際に、俳句を作るようになった、ウクライナ人の女性の句集ですね。戦争の悲惨さが伝わってきます・・・。2024/02/07

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