出版社内容情報
ベストセラー作家に降りかかった妻へのDV容疑。身に覚えのない嫌疑を晴らすために余儀なくされた9日に及ぶ留置場生活。そこから見えてきた日本の刑事司法の問題点と可笑しさを世に問う衝撃の手記。
冲方 丁[ウブカタトウ]
内容説明
2015年8月、各マスコミがいっせいに報じた人気作家、まさかの「DV逮捕劇」。9日間にわたって渋谷警察署の留置場に閉じ込められたのち釈放、不起訴処分が下された。この体験を通じて、冲方氏が失望を禁じえなかったのが、世間の常識などいっさい通用しない警察、検察、裁判所の複雑怪奇な実態だ。誤認逮捕や冤罪を生み出しかねない「司法組織の悪しき体質」を変えるには?ベストセラー『天地明察』の作家が世に問う、日本の刑事司法の不条理な現実。
目次
冲方丁逮捕!
留置場生活のはじまり
ハズレの検事
セルフ身代金
裁判官はハンコ屋
最悪の事態
悪魔の証明
2度目の検察庁
釈放決定
監禁から軟禁へ
不起訴処分
社会復帰
この事件が意味するもの
周防正行×冲方丁―日本の刑事司法、諸悪の根源は?
著者等紹介
冲方丁[ウブカタトウ]
1977年生まれ、岐阜県出身。小説家、アニメ脚本家。96年に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞し、デビュー。2003年に『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞を受賞。10年に『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文芸賞を受賞。12年に『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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