内容説明
「鬱」は才能を目覚めさせる発電機だった。天才たちの“病跡学”に学べること。
目次
プロローグ―できる人ほど「鬱力」がある
1 アーティストと「鬱」(黒沢明;ジョージ・ルーカス;ジョン・レノン;尾崎豊;手塚治虫)
2 詩人と「鬱」(金子みすゞ;萩原朔太郎;宮沢賢治)
3 文学者と「鬱」(江藤淳;開高健;三島由紀夫;太宰治;川端康成)
4 西洋芸術家と「鬱」(ゴッホ;ムンク;モーツァルト;ベートーヴェン)
エピローグ―生活者と「鬱」
著者等紹介
柏瀬宏隆[カシワセヒロタカ]
1947年、神奈川県生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。1979年、アメリカ留学後、慶応義塾大学大学院博士課程修了。防衛医科大学精神科助教授を経て、現在、長谷川病院院長。診療のかたわら著作、講演、雑誌執筆。専門は臨床精神医学、精神病理学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山下哲実
10
図書館本にて読了。 私は現在、うつ状態で無職である。 この本を読むことにより何らかの 生きるヒントが得られないかと 思い読んでいった。面白かった。 あの名だたる偉人たちも精神疾患を 患いながら人生を踏み締めて行ったのだと 考えると感慨深いものが胸を打つ!2022/11/14
米光一成
2
“てんかん気質、精神分裂病症状、境界性人格障害などを総称して、本書では漢字で「鬱」と表記することにしました”っていう感じに象徴されるように、全体が荒っぽい本。2012/02/21
lakkasei
2
ゴッホやムンクの不安定さが好きです。2011/09/14
mimichichi
1
過去の著名人が、鬱的な状況や心理(鬱病、躁鬱病、てんかん、神経症などなど)がパワーとなって、芸術や作品を生んできたという視点で書かれた本。 黒澤明、尾崎豊、手塚治虫、ジョン・レノン、ジョージ・ルーカス 金子みすゞ、宮澤健治、三島由紀夫、川端康成、太宰治 ゴッホ、ムンク、モーツァルト、ベートーベン などなど 彼らの略歴をたどりながら、どんな葛藤があり、症状があり、作品を生んできたかが書かれていた。 たくさんいる。 葛藤や苦しみが何かを生み出す。2016/06/19
wishmountain
1
皆悩んで大きくなった。鬱は人間を成長させる糧なのだと思おう。夜明け前が一番暗いように。 2008/09/08