内容説明
舞台は黄泉の国、すなわちあの世の世界。共に学童集団疎開を過ごした同じ小学校の同級生が集う。空襲で焼け死んだ子供、オートバイで事故を起こした若い男女。病魔に侵された働き過ぎの企業戦士。バス旅行で事故に遭った老女たち…。時代、年齢を超えて向かい合う生と死。生きることの意味は何か、命の大切さとは…。あまりに人命を軽視した事件が相次ぐ現代に問う渾身の戯曲。
著者等紹介
林一郎［ハヤシイチロウ］
１９３２年東京都生まれ。明治大学文学部卒業。１９４０年児童劇団留「子供町」に入り、子役として舞台出演。以後、演劇活動にのめり込むが、大学卒業後、就職のために演劇活動を中断。１９９２年より児童劇脚本研究会こまの会の同人となる。大人も子どもも一緒に観られる芝居という姿勢で劇作活動を行う。民話劇「円空さんとイナゴ」が脚本集「みんなでつくる小学校劇（全６巻）」の６年生用に収録される。現在、日本劇作家協会会員、児童劇脚本研究会こまの会同人
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