内容説明
「Je pense,donc je suis(=cogito,ergo sum)」―我思う、故に我あり。思想(理性)において「自我の起点」であり「真理の軸」とも語られるデカルトのその言葉は、同時に“思う「我」の存在=「生命の存在」”の証明でもある。前著『思索私記』で「科学と人間と神の関係」を、科学の学徒であり信仰者でもある立場からまとめた角谷まゆみが、「人間の生命」に焦点を絞って思考を綴る一冊。「人」が「精神」と「肉体」の合一体であるのならば、その生命も精神と肉体のそれぞれを拠りどころとし、そして「愛」がそれを育む。
目次
第1部 序論
第2部 人間と生命
第3部 動物と人間
第4部 進化と生命
第5部 生命と人生
第6部 愛と生命
第7部 生命倫理
第8部 死と永遠の生命
著者等紹介
角谷まゆみ[スミヤマユミ]
1948年生まれ。広島県出身、東京都在住。76年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(動物発生学専攻)。理学博士。その後、上智大学生命科学研究所勤務、東京大学大学院理学系研究科研究生などを経て、20年以上にわたる思索の中で、自らに問い続け書き記した文章をまとめた『思索私記』(新風舎文庫)を05年に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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