内容説明
酔っ払い救出に向かう代行車。ライトに鮮やかに照らしだされる累々たる人の生老病死。いつしか代行車は闇の中の光明になり、主人公の玉手箱に変貌する。第24回新風舎出版賞優秀賞受賞作品。
著者等紹介
大城貞俊[オオシロサダトシ]
1949年、沖縄県大宜味村出身。1972年に琉球大学卒業後、詩作、詩論に励み、『沖縄戦後詩人論』『沖縄戦後詩史』(編集工房・貘、1989年)を著す。1990年、沖縄タイムス芸術選賞奨励賞受賞。1992年、小説『椎の川』で具志川市文学賞を受賞。翌年、朝日新聞社より刊行される(一九九六年、朝日文芸文庫入り)。このころより詩誌「EKE」、また、現代文学・思想を読む会「グループZO」に参加する。1997年、戯曲「山のサバニ~ヤンバル・パルチザン伝」で第一回沖縄市戯曲大賞受賞。2005年、詩集『或いは取るに足りない小さな物語』で第二八回山之口獏賞受賞。また、小説『アトムたちの空』で第二回文の京文芸賞を受賞し、講談社より刊行される。『運転代行人』で、第二四回新風舎出版賞フィクション部門最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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