内容説明
人気のない路上でシャッターを切り続けた結果のマンホール・コレクション。蓋を求める路上探索は、さらに地下深く下水道の歴史へと遡っていく…。
目次
第1章 マンホールの蓋の発見
第2章 マンホールとその蓋
第3章 下水道の歴史
第4章 日本のトイレと下水道
第5章 近代日本の下水道
第6章 阪神淡路大震災と下水道
第7章 現代の下水道
第8章 マンホールの蓋の鑑賞例
著者等紹介
垣下嘉徳[カキシタヨシノリ]
1952年兵庫県神戸市生まれ。神奈川県立上溝南高等学校教諭。マンホールを中心とする路上観察がライフワーク。資料収集、および国内外へのフィールドワーク(写真撮影)歴は10余年に及ぶ。下水道関係の業界誌「月刊 下水道」(環境新聞社)に執筆・資料提供を行なっている
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感想・レビュー
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Uzundk
6
導入部がすごく面白い。デザインに凝ったマンホールがあるのは確かがだ、偉人の名前の隣に「汚水」と並べて書いた上に人や車、あるいは犬が踏みつけにするところに使っているとは...という嘆きも分かる。JISに意匠が規定されてないのはまあ仕方ないよね。とにかくこの人のマンホールに対する"なんだこれは!"という思いは伝わってくる。一転して後半の下水道周りは他に良い書籍もありあまり見るべき所は無かったのが残念。しかし鑑賞例のレビューは最高だ。世界各地のマンホールレビューだけで是非一冊欲しい。2016/08/13
kera1019
4
今月の末まで日本下水道協会が大阪市内の小中学生を対象に「未来の大阪」というテーマでデザインマンホール作品募集をしてるので娘とお勉強のつもりで読んだんですが、世界各国の下水道の歴史や必要性と問題点、阪神大震災の時のトイレの問題、下水道資源の有効利用とその未来まで、マンホールのデザイン以外でも充分面白かった。マンホールのデザインではご当地ものの「那須与一と扇の的」(香川県高松市)のデザインが秀逸。2014/06/06
yanapong
2
蓋の話は3~4割。残りは内外の下水道史・トイレ史で、それも面白いし意図も分かるが、題名と内容が合っていないのが残念。2011/06/22