内容説明
その戦争はすべてが凄惨苛烈な死闘だったわけではない。忘れ去られた孤島には悲喜こもごもの葛藤があり、星空の下で織りなされた妖しき幻想譜があった―。二万将兵生還の謎、2カ年に渡り豪軍を翻弄しついに敗れることのなかった無電逆用の真相。極限の兵士の掌紋は何を語り、何を訴えたか。孤島で手相の真髄に触れた異色戦記。
目次
海兵団
ラクルタ温泉
天地感応
第二次元への道
怪電波
ピリス中尉
逆無電開始
予言兵長の生い立ち
ダラバイ工作
天の啓示〔ほか〕
著者等紹介
山口重晴[ヤマグチジュウセイ]
大正2年(1913)島根県に生まれる。昭和5年(1930)島根県立川本農蚕学校卒。同年4月、台湾総督府殖産局営林所勤務。昭和17年8月応召、ティモール島にて終戦。戦後21年から、大阪営林局ほか管内営林署勤務。46年定年退職。同年引き続き日本林業土木(株)勤務。昭和52年定年退職後、山口商会自営、現在に至る
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