内容説明
松尾芭蕉の名著『おくのほそ道』は暗号だった。解読するとそこに描かれている漂白の魂とは全く正反対の、性愛への異常な妄執の記述が組み込まれていた。俳句を音に分解し、それを再構成するアナグラムの方法で、立ち現われる巧妙に隠蔽された秘やかな快楽句。芭蕉翁の紀行から三百余年の時空を超えて、もう一度『おくのほそ道』へと遡行する、裏読みの裏譚。
著者等紹介
榎本バソン了壱[エノモトバソンリョウイチ]
1947年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。京都造形芸術大学客員教授。日本文化デザインフォーラム幹事。全税共文化財団理事。地球環境平和財団運営委員。武蔵野美術大学校友会常任幹事。かいぶつ句会同人
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