内容説明
望む、望まないにかかわらず、いつでも身ごもってしまう側にいる女という性を、その性に捕らえられている微細な心の揺れを、滴るような清洌さで、切なく、静かに描き出す、北海道が生んだ気鋭の新人自信作。『文学界』の同人誌優秀賞受賞・新風舎出版賞最優秀賞受賞。『シッサス・ガーデン』同時収録。
著者等紹介
水木ゆうか［ミズキユウカ］
１９６１年、北海道生まれ。９２年より地元文芸誌『北方文芸』に作品を発表し始める。創作を中断していた時期を経て、９８年より同人雑誌『河１０８』に参加、再び創作活動に入る。『メロウ ボックス』という作品が、９９年『文学界』同人雑誌優秀作に選ばれる。韓国外務省監修による「ＪＡＰＡＮフォーラム４３号」に作品が翻訳転載される。本作品で新風舎出版賞フィクション部門最優秀賞受賞。現在、札幌市在住
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