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出版社内容情報
女同士の戦いが苛烈さを増すなか、天月一家では瀬月内が襲撃を受けて重傷を負い、事態は風雲急を告げる。
月欠けた夜――血に塗れた神々が白き神人を紅く濃く染める、第8回GA文庫大賞《奨励賞》受賞作。
内容説明
「伊岐くん。あ、あの。わたしね?ずっと伊岐くんのことが―」故あって海にやってきた朔たち。春や鈴の水着攻撃から逃れた朔が柏木と話をしていると、突如飛来した銛が彼女の背後に突き刺さった。「…鮫がいた。あぶなかった」やってきた白が銛を抜く。同時に柏木の水着がはらりと舞い落ちた。銛が水着の背中の紐を切ったのだ。「おっぱいみえてる―」広い海に冬の無邪気な声が響く。女同士の戦いが苛烈さを増すなか、天月一家では瀬月内が襲撃を受けて重傷を負い、事態は風雲急を告げる。月欠けた夜―血に塗れた神々が白き神人を紅く濃く染める、第8回GA文庫大賞“奨励賞”受賞作。
著者等紹介
徒埜けんしん[タダノケンシン]
第8回GA文庫大賞奨励賞受賞。「月とうさぎのフォークロア。」でデビュー。陸前仙台うまれ。北海道釧路市育ち(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
8
まず、朔を巡っての女性関係が大分、賑やかになってきた感じ。そんな中で、今巻のテーマを語るなら、「部下を育てる」というところか。シマを巡っての下部組織総長の優月と、彼が率いる天月会の戦い。優月を総長にした手前、彼の失敗は朔の求心力にも影響を及ぼす。しかし、朔自身が表だって動くことも出来ない。その中で……。派閥争いとか、どんな組織にも起こることで、朔自身が矢面に立たないので地味さはある。しかし、一大組織のリーダーとしての在り方などをしっかりと描いたエピソードと言えるだろう。2017/11/27
真白優樹
3
貸したシマの問題解決の為、天月の社で抗争を繰り広げる今巻。―――夏の夜を染めるは、どんな赤よりも濃い朱。柏木さんも本格参戦、少女達の戦いも加熱。そして共に繰り広げられる天月のシマを巡る抗争、そして優月の成長。組の危機を乗り越える為優月が血を舞い散らせ、親分として朔も白達を動かしながら暴れ回る。子分の危機に立ち向かう今巻は、前巻までとは少し毛色が違い、親分として子分を導き、その上で子分に喧嘩を打った者達にカチコミをかけ叩き潰すという、色の違う熱さが魅力を放つ巻である。進む季節、そして新たな学び舎。2017/10/13