数学ガールの秘密ノート―ビットとバイナリー

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数学ガールの秘密ノート―ビットとバイナリー

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797391398
  • NDC分類 410.4
  • Cコード C0041

出版社内容情報

数学ガールの登場人物が、楽しみつつコンピュータを支える原理について学ぶ数学読み物です。抽象的な解説でなく、具体的な実例を使って解説していますので、中学生から楽しんでいただける内容になっています。プログラミング教育の必要性が叫ばれる現代において、重要な一冊となるでしょう。

●本書の構成

第1章「冒険ビット」では、コンピュータ内部のデータ構造を支える「二進法」について学びます。十進法と二進法の関係、二進法が作り出す0と1のパターン、マイナス二進法などを観察しながら、普段私たちが使っているものとは異なる数の表記法を発見的に楽しみます。

第2章「変幻ピクセル」では、コンピュータグラフィクスの基本である「ピクセル」について学びます。数が生み出すパターンによって画像を構成する原理を、小さなスキャナとプリンタによって具体的に体験します。また、ひとつひとつの手順をコンピュータに実行させるというプログラミングの基礎も実例を通して学びます。

第3章「ラティス・サラダ」では、「束」という代数学について学びます。ビット列が生み出すたくさんのパターンをどのように整理するかを調べていくうちに、代数学の考え方の基本に触れます。

第4章「コンプリメント・コンプレックス」では、コンピュータで用いられる「ビット演算」について学びます。ビット演算と数との関係を考え、計算について自由に発想を広げる経験をします。ルーラー関数を調べながらフラクタル構造を発見する体験も魅力です。

第5章「フリップ・トリップ」では、フリップ・トリップという楽しいゲームで遊びながら、そこに隠れている数学的な構造を理解します。仲間同士で議論しながら、新しい問題に立ち向かうおもしろさを味わいつつ本書を終えます。

どの章も、中学校や高校ではあまり学ばない題材を扱いつつも、決して難しい内容にはならず、登場人物といっしょになって遊びながらコンピュータの原理を学べる内容になっています。
本書を読むことで、決して古びることのないコンピュータの原理を誰でも楽しみつつ学べるでしょう。

内容説明

二つの数が生み出す、数学の世界を楽しもう。「僕」と四人の少女がコンピュータを支える数学に挑む軽妙な数学トーク。

目次

第1章 指折りビット(31まで片手で数える;指の折り方 ほか)
第2章 変幻ピクセル(駅にて;双倉図書館にて ほか)
第3章 コンプリメントの技法(僕の部屋;謎の計算 ほか)
第4章 フリップ・トリップ(双倉図書館;フリップ・トリップ ほか)
第5章 ブール代数(図書室にて;ビットパターンを繋ぐ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まえぞう

22
今回は私には余り馴染みのない分野のお話しです。全体の手続きは煩雑ですが、やっていること一つ一つは簡単なことで、いかにもコンピューターが得意そうです。世の中の色んな問題をこのような話しにどう落としこむのかが厄介ですが、それができれば、あとはコンピューターにおまかせということですね。2024/02/03

hippos

12
一応職業プログラマだからね。今回はスラスラ楽しめた!五章のブール代数はモヤモヤが晴れとっても良かった。2020/09/01

キリル

11
<0と1>二つの数が生み出すコンピュータよりの数学世界:ビットを冒険した今巻。0と1だけなら難しくなるまいと思った甘い考えを粉々に粉砕するブール代数には参りましたね…スキャナとプリンタの仕組みをビットの世界から見るのは興味深く面白かったです。謎の式を解き終えた後の僕とユーリの反応がちょっとした擦れ違いを感じさせてツボにはまりました。フリップトリップは簡単そうに見えて結構はまりそうです。リサの登場が多く、セリフは簡潔でしたが、やりとりから結構感情が覗えてよかったです。支配者関数:ルーラー関数、実は定規。2019/08/31

えも

10
2進法と簡単なコンピュータの話からブール代数の基礎まで。ほぼ知らない分野なので戸惑いましたが、順序まで数学にしてしまう数学の世界が印象的でした。2021/02/26

hydrangea

7
実は身近な話題であると思うのですが、高校生当時は殆ど触れていなかったと思います。ド・モルガンの法則、などは何となく単語として記憶があるのですが、要復習です。2020/05/05

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