SB新書<br> 人はなぜ不倫をするのか

電子版価格
¥880
  • 電書あり

SB新書
人はなぜ不倫をするのか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797388350
  • NDC分類 367.4
  • Cコード C0295

出版社内容情報

不倫のしくみを第一線の学者陣が解明婚姻関係の外での恋愛やセックスは、
個人の倫理観や道徳感にゆだねられてきた。
しかしほんとうにそこだけにゆだねられるべき
なのか。ひとつの生物として
人はどのような心、体のしくみで不倫をするのか。
それを各界の専門家が解明する。

第1章 遺伝行動学から不倫を考える(山元 大輔)
第2章 動物行動学から不倫を考える(竹内久美子)
第3章 昆虫学から不倫を考える(丸山宗利)
第4章 宗教学から不倫を考える(島田裕巳)
第5章 女性学から不倫を考える(上野千鶴子)
第6章 心理学から不倫を考える(福島哲夫)


亀山 早苗[カメヤマ サナエ]
1960年東京生まれ。 明治大学文学部卒。フリーライター。 女性誌等で活躍中。 女性の生き方を中心に、恋愛、結婚、性の問題に取り組み、かつ社会状況を的確に分析する筆力に定評がある。 著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』『不倫の恋で苦しむ女たち』『「妻とはできない」こと』『「夫とはできない」こと』(WAVE出版)、『男と女―セックスをめぐる5つの心理』(中央公論新社)、『「最後の恋」に彷徨う男たち』(双葉社)、『婚外恋愛』(メディアファクトリー新書)などがある。

内容説明

「人はなぜ不倫をするのか」。きっと少なくない人が、その答えを探している。本書はこの問いかけを第一線で活躍する8名の学者陣にぶつけた本だ。「ジェンダー研究」「昆虫学」「動物行動学」「宗教学」「心理学」「性科学」「行動遺伝学」「脳」。さまざまなジャンルの専門家が、それぞれの学問をベースに不倫を解説する。

目次

第1章 ジェンダー研究から不倫を考える―人はなぜ不倫をしないのか 上野千鶴子(うえのちづこ・社会学者)
第2章 昆虫学から不倫を考える―昆虫は恋をするのか? 丸山宗利(まるやまむねとし・昆虫学者)
第3章 動物行動学から不倫を考える―動物の浮気は倫理では語れない 竹内久美子(たけうちくみこ・動物行動学研究家)
第4章 宗教学から不倫を考える―宗教消滅で善悪の基準は変わるか 島田裕巳(しまだひろみ・宗教学者)
第5章 心理学から不倫を考える―不倫は心を救うか 福島哲夫(ふくしまてつお・心理学者)
第6章 性科学から不倫を考える―人は一生、同じ相手とセックスし続けられるか? 宋美玄(そんみひょん・産婦人科医)
第7章 行動遺伝学から不倫を考える―恋愛は遺伝子に左右される 山元大輔(やまもとだいすけ・理学博士)
第8章 脳から不倫を考える―すべては「脳のバグ」である 池谷裕二(いけがやゆうじ・脳研究者)
終章 人はなぜ不倫するのか

著者等紹介

亀山早苗[カメヤマサナエ]
1960年東京生まれ。明治大学文学部卒。フリーライター。女性誌等で活躍中。女性の生き方を中心に、恋愛、結婚、性の問題に取り組み、かつ社会状況を的確に分析する筆力に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アマニョッキ

63
まずもって読み物として面白かった!様々な分野の専門家の話をかいつまんで聞けるというのは非常に興味深い。昆虫学や宗教学なんかは不倫とは関係なくてもすごく楽しめました。で、肝心の「人はなぜ不倫をするのか」の回答で、わたしが一番納得したのは「『しちゃうから』ですよ(笑)」と言い切った行動遺伝学:山元大輔先生のお答え。ぶーっ(吹)!!それありなん!?でも、すごく分かる!結局そういうことですよね。あとは、宗教学の島田裕巳先生のベッキーに対する考察がわたしと全く一緒だったので、この方の書籍は読んでみたいと思いました。2018/08/09

GAKU

61
人はなぜ不倫をするのかという問いを、8名の色々な分野の学者陣にぶつけた本。学者陣のお話の合間に著者の個人的感想や、これまでの取材で感じた事などが挿入されている。8人の専門家がそれぞれの見地から不倫を論じているのだけれど、誰一人不倫を否定していない点が興味深かった。行動遺伝学の専門家の「だからね。人はなぜ不倫をするのか、という答えは『しちゃうから』ですよ。しちゃうようにできている・・・・・」には笑った。⇒2016/10/22

ロア

39
様々な分野の専門家8人がそれぞれの見地から不倫を考察。私も諸先生方と同じく推奨はしないが肯定も否定もしない。そもそも他人の恋愛ごとに口出ししたいほど興味もないので、不倫が発覚した芸能人に対するバッシングの凄まじさ、口汚なさに恐怖と嫌悪を感じたし、他人の事をとやかく言えるほど皆さん清廉潔白な身でいらっしゃるのがすごいなと。最近で言えば矢◯真里やベ○キーなどは、不倫の発覚はむしろ人間らしさを感じられて私的には好感度上がったけどね✳︎✳︎✳︎昆虫学の丸山先生、動物行動学の竹内先生、宗教学の島田先生が特に良かった2016/12/18

gtn

33
社会学者の上野千鶴子が「人はなぜ不倫しないんでしょうか」と不思議がる。想像力のない人だ。それは、嫉妬する人間がいるからである。焼餅焼きに殴られたり殺される覚悟があるなら、自由恋愛をすればよい。そうならないように考え出されたのが婚姻制度である。大杉栄が神近市子に刺されたことを忘れたか。2019/10/19

Nobu A

31
芸能人や著名人の不倫が世間を賑わす。他人のことなんてどうでも良いと思う一方で、これだけ叩かれるのに、人は何故不倫を続けるのかという疑問はある。8名の専門家がそれぞれの専門領域から不倫を考察。冒頭の上野千鶴子の逆説的論拠「人はなぜ不倫をしないのか」は目から鱗。相変わらずの上野節炸裂。個人的には最終章の脳科学者、池谷裕二の論考が一番興味深かった。他方で、不倫をする当事者の本音を語らせたり学者同士の討論を設けたりすると更に本質に近づけたような気がする。亀山早苗のコメントも良いが、上野X池谷なんか読んでみたい。2021/08/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11088886
  • ご注意事項