出版社内容情報
ベクトルの真実の姿に挑む。
ベクトルの基礎から応用まで。抽象的で理解が難しいと言われるベクトルの世界を、「僕」と3人の数学ガールが、たくさんの図と具体的な問題を通して、やさしく解き明かす、魅惑の数学トーク第6弾。
目次
あなたへ
プロローグ
第1章 そんな私に力を貸して
第2章 無数の等しい矢
第3章 おいしい掛け算の作り方
第4章 形を見抜く
第5章 ベクトルの真実
エピローグ
解答
もっと考えたいあなたのために
【著者紹介】
結城浩 1963年生まれ。プログラミング言語、デザインパターン、暗号、数学などの分野で入門書を執筆。最新作は『数学ガール』シリーズ。J.S.バッハの「フーガの技法」が大好きな、プロテスタントのクリスチャン。2014年度日本数学会出版賞受賞。
内容説明
「ベクトルって数なの?」「僕」と三人の少女がベクトルの真の姿に迫る数学トーク、第六弾。
目次
第1章 そんな私に力を貸して(僕の部屋;地面に立つ人 ほか)
第2章 無数の等しい矢(図書室にて;“等しさ”の定義 ほか)
第3章 掛け算の作り方(僕の部屋;コサイン ほか)
第4章 形を見抜く(図書室にて;図を描いて考える ほか)
第5章 ベクトルの平均(僕の部屋;ベクトル ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
47
行列編読んで触発されて1度しか読んでない過去巻を再読したくなって手始めにベクトル編。2019/03/18
takaC
44
53ページの図中の -a は誤植?矢印ないけどボールドでもないよね?2016/09/03
えも
23
この本では、ベクトルの「本質」を説明しようとするから、教科書のように「こういうもんだから」って示すより、どうしても説明が複雑になる。足し算もそうだし、内積なんかはもっとそう。当時は、何でこんな概念を急に覚えなきゃいけないんだよ!って思った覚えがある。でも、ここで丁寧に説明されると、この概念の有用性が見えてくる。さらに、ベクトルと数との関係(数にも+-という「向き」がある。)や、「行列」へと続く道も指し示している▼宝物が隠されている場所への、道案内の書だよね♪2017/10/04
まえぞう
21
微分のときは速度や加速度の話がでましたが、ベクトルになると力の合成の話がでてきます。こうしてみると、数学と物理の深い関係がうかがえます。2023/12/15
しき
18
学び直し。高校のとき、いろいろ問題を解いたが結局よくわからなかったベクトル。位置ベクトル、ベクトル同士の引き算、内積などの初歩的なところから勉強し直せて満足です。「ベクトルは数になったり座標になったり矢印になったり直線になったりするど、結局なんなの?」で止まってたけど、この本で一歩進めた。2021/05/11