なぜ、スーツは2着目半額のほうがお店は儲かるのか?―価格で見抜く“高くても売れる戦略”“安くても儲かる戦略”

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なぜ、スーツは2着目半額のほうがお店は儲かるのか?―価格で見抜く“高くても売れる戦略”“安くても儲かる戦略”

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797382280
  • NDC分類 336.8
  • Cコード C0034

出版社内容情報

毎日見かける「価格」の裏の戦略を探れ!

◎生活をしていると不可解な価格というものはいろいろとあるものですが、裏にはその企業の「儲けるため」の戦略があるものです。
本書では身近な例から、価格の設定の背景にある戦略(マーケティングや経営戦略)と「儲けるための会計」を関連させながら紹介していくものです。

◎大塚家具vsニトリ、フェラーリvsワーゲン、家電量販店vs町の電気屋さんなど、その「価格」から、儲けている戦略・ビジネスモデルを会計的に分析し、
それぞれの強みや弱みを紹介(ただし数字は損益分岐点など図版で見せる部分が多いです)。文体もやわらかく、読んで「なるほど!」と思う内容になっています。

◎マーケティングや戦略、ビジネスモデルに関心はあるけど、会計はどうも……、という方にもお勧めです!(結局会計的に儲けていないと意味はないですから……)


Prologue 価格はどう決めるのか? 薄利多売の「ビール」でどう儲ける?
0-1 価格を決める3つの視点――原価志向、需要志向、競争志向
・会社が決める「原価志向」の価格設定法とは?
・ビールの価格はどう決まる?
・ なぜ、ビールメーカーは発泡酒を出すのか ―― コスト構造から見える課題
・ゴールデンウィークにホテルの宿泊代をアップしても、納得してもらえる価格は?
―― 顧客の状況から価格を決める「需要志向」の価格設定とは
・富裕層なら、少し高くても問題ない?
―― 顧客の懐(ふところ)事情から価格を決定するケース
・ガソリン価格は、なぜ、同じ地域ならだいたい同じ額なのか?
―― 競合他社を意識して価格を決める「競争志向」の価格設定

Part1 戦略が変われば価格も変わる
―― 大塚家具VSニトリ。違いの本質は?

1-1 戦略の違いが価格を左右する
1-2 コンビニと小型スーパーまいばすけっとの戦略の違いはどこか?
1-3 あの会社はどんな方針で儲けているのか
――経営戦略と価格の関係を見るコツ
・高くても売れるレクサスの仕組み
―― ROAを高める例 売上高利益率を高める
・安くてもたくさん売って利益を出すディスカウントストア
―― ROAを高める例 資産回転率を高める方法
1-4 ニトリと大塚家具の稼ぎ方の違いを見てみよう

Part 2 なぜ、スタバは値下げをしないのか
ブランド戦略を徹底する
2-1 高級ホテルのコーヒーは、1000円を超えてもなぜ高いと感じないのか?
2-2 なぜ、スタバは値下げをしないのか
2-3 量販店に押される街の電器屋さんはどうしたら生き残れるか
2-4 なぜフェラーリは、高くても売れるのか ――希少性が価格を決める

Part3 「買いたくなる」を誘導する価格戦略 「2着目半額!」の心理的効果と儲けの関係
3-1 「スーツ2着買うと、2着目半額」で儲かるのか
3-2 顧客心理を利用した価格設定で売上を伸ばす法
3-3 安くても儲かるPB商品の仕組みとは?
3-4 現金値引きとポイント還元どっちが得か?
・現金値引きにこだわるケーズデンキ

Part4 価格競争の裏で儲ける方法とは?
競争優位を作り上げる「セルフうどん店」のカラクリ

4-1 セルフうどん店は「おにぎり」が利益アップの決め手!
4-2 EDLP(毎日が低価格)でなぜ利益が出るのか?
4-3 量産してコストダウンすれば儲かるのか――薄型テレビ量産効果の光と影
4-4 高級フレンチを3分の1の価格で提供! ――なのに儲かる理由

Part5 知って得する価格設定のノウハウ 計数感覚を磨こう
5-1 「早割」で、なぜ儲かるのか?
5-2 ゴールデンウィークの宿泊料が高い本当の理由
5-3 あなたの給与は、本当に働きに見合っているか?
5-4 株価はどうやって決まるのか?

【著者紹介】
計数感覚・養成コンサルタント、マネジメント能力開発研究所代表。1954年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。中小企業診断士。公認会計士、税理士専門の情報処理サービス業・株式会社TKC(東証1部)で、財務会計、経営管理などのシステム開発、営業、広報、教育などを担当。1997年にマネジメント能力開発研究所を設立し、上場企業や公的機関などで研修を行なう。一般社団法人日本能率協会などでオープン講座を開催。

内容説明

ポイント還元セール、“2着目半額”、ホテルなどの早割…。世の中には、「これでお店は儲かるの?」と思ってしまうような売り方があります。一方で、絶対に価格を下げない、むしろ、高いほうが儲けにつながるケースもあります。これは、一体どういうことでしょうか?実は優れた戦略・マーケティング・ビジネスモデルは、その裏に、数字(儲け)の仕組みが綿密に結びついているのです。本書では、身の回りの価格の謎を紐解きながら、戦略と数字の結びつきを見ていきます。

目次

Prologue 価格はどう決めるのか?―薄利多売の「ビール」でどう儲ける?
1 戦略が変われば価格も変わる―大塚家具VSニトリ。違いの本質は?
2 なぜ、スタバは値下げをしないのか?―ブランド戦略を徹底する
3 「買いたくなる」気持ちを誘導する価格戦略―「2着目半額!」の心理的効果と儲けの関係
4 価格競争の裏で儲ける方法とは?―競争優位を作り上げる「セルフうどん店」のカラクリ
5 知って得する価格設定のノウハウ―計数感覚を磨こう

著者等紹介

千賀秀信[センガヒデノブ]
計数感覚・養成コンサルタント。マネジメント能力開発研究所・代表。東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。中小企業診断士。公認会計士、税理士専門の情報処理サービス業・株式会社TKC(東証1部)で、財務会計、経営管理などのシステム開発、営業、広報、教育などを担当。1997年にマネジメント能力開発研究所を設立し、経営と会社数字を関連させて考えられる能力(計数感覚)を高めるためのプログラムを考案。「わかりやすさ、具体性」を重視したコンテンツを提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

117
面白かった。身近な例を題材に、ニュース記事や公開情報を駆使して企業のコスト構造を推測しながら、会計の基本が学べる。タイトルの「スーツ2着目半額」のカラクリの他にも、大塚家具とニトリの価格構造の違い、高級ホテルやフェラーリの付加価値の考え方、PBとNBのコスト構造比較、セルフうどん屋や「俺のフレンチ」などの価格競争の仕掛け方、ホテルや航空券の「早割」がなぜ儲かるのかなど、計算式付きでわかりやすく解説。最後は年収500万円の給料を出すために必要な売り上げの具体的試算(約6000万円)もあり、耳が痛いところ。2015/11/25

メタボン

28
☆☆☆ 損益分岐点、限界利益について理解を深めるための書。タイトルに思いっきり釣られてしまった(笑)。内容はごくごく普通の会計に関する教科書と思って良い。2016/08/30

たまきら

19
読み友さんから。面白かった!物欲から解脱した(食欲と知識欲は数倍)私と旦那さんはあまり物を買いません。でもこの本で「へえ!2着目は半額!」とか、「ジーンズ2着目以降○千円か」とか、「これでもうかるんだろうか?」と一瞬考えてみたものの流していた疑問が「こういうわけなんですよ」と種明かしされているのにニヤリ。戦略が大切なのはわかりきったことですが、いや~成功例や失敗例も興味深いです。…昔ながらの商店街で買い物を済ませ、Tシャツは墨田区自慢の繊維屋さんで購入する私たちって本当にマイノリティなんだろうなあ。2016/04/06

ひろ☆

16
こういうの疎いから、初心者にもさらりと読める。2015/11/18

645TJC

9
長期的な視点に立った企業戦略全体の整合性の大切さを再認識し、会計知識の復習にもなった。企業経営の上位概念である経営戦略とその下位概念にあたるマーケティング戦略、会計のつながりから、事業経済性の効果・からくりが分かりやすく説明されている。2015/12/02

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