内容説明
成熟市場や寡占市場が多くなり、新奇性のある商品をつくるのが難しい昨今では、これまで以上に「思考する力」を伸ばす必要がある。そこで本書では、ロジカル・シンキングやラテラル・シンキング、インテグレーティブ・シンキングの3つのすぐれた思考法を、もっと具体的に、使いやすくするための方法を紹介していく。
目次
第1章 考える方法(3つの思考法;構想と発想;4つの構想法;8つの構想法)
第2章 論理的な文章を理解する(論理的な文章の構造とは;論理的な文章を可視化する)
第3章 構想の方法(ランダム法;1点突破法;砂時計法;アウトフレーム法)
第4章 発想の方法(並列;垂直;マトリクス;対比;推移;転回;ラテラル;帰納)
第5章 構想と発想を掛け合わせる(構想と発想を掛け合わせによる文章例)
著者等紹介
村山涼一[ムラヤマリョウイチ]
マーケティングプランナー。1961年東京生まれ。中央大学法学部法律学科卒。企業のマーケティング業務を請け負い、プランニング、コンサルティング、研修などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
17
ロジシンは、考えを絞り込み、単純化し、個別で検討するため、常識的な解決に落ち着きやすく、創造的解決には向かないとも言われる。確かに現代は、成熟市場や寡占市場が多くなり、新奇性のある商品を開発することが難しくなった。 こうした流れを打開しようと1969年にすでに日本に紹介されていたラテラルシンキングを2007年になって、何らかのギャップを意図的に引き起こし、その解決法を探っていく思考法である。 さらにこうした思考を統合して、多種多様で複雑、全体を考え妥協しない思考をするのが、インテグレーティブシンキングだ。2019/05/31
Kouro-hou
14
端から申し訳ないですが、この本を読んでも残念ながら論理的思考術は身につかないと思います。ビジネスフレームワークで、ああそういう構想法や発想法があるんですねーというのはわかるんです。が、著者作の例文を使っての解説は何だかどれも同じに見えてしまいまして…。外山滋比古あたりの例文があったら分かりやすかったかも? ただ挿絵が数多くて大変キュート。先生役のお姉さん、ボケ上司、真面目だけど抜けてる部下の三人組のコントが眺めているだけでもかわいくて楽しい。そういうわけで(絵的に)大変満足な1冊でありました。2015/05/13
mkt
2
思考法を体系的に理解するにはとても良い本。ビジュアルもうまく活用されているので、とても読みやすい。 また、フレームワークも豊富にあるので、読んで終わりではなく、この本を振り返りながら考え方の整理やプレゼン資料をまとめるようにしようと感じた。 ・思考法:ロジカル、ラテラル、インテグレーション ・構想:ランダム、一点突破、砂時計、アウトフレーム ・発想:並列、垂直、マトリクス、対比、推移、展開、ラテラル、帰納 20200605読了 214ページ 25分2020/06/05
suVene
2
★★☆☆☆ フレームワークを紹介してくれるのはよいが、どれも表面的な紹介に終始しており、例に出てくるアイデアや文章は、3分クッキング並に唐突 / 本の内容は、考える方法として「構想」(大筋)と「発想」(具体)に分け、それぞれ4つと8つのフレームワークをすごく簡単に紹介。そして、接続詞に注目した文章の構成の読み解き方の説明。最後にフレームワークを”ちょっとだけ”説明 / それぞれの構想法、発想法を利用して「例文」が出てくるのだが、それもまたあまり面白くなかったので、実用性に乏しいと感じざるを得ない一冊だった2015/03/29
読書家さん#SUIT3N
1
思考法を論理×創造、構想(全体の構成)×発想(具体的な内容)のマトリックスに分類し、筆者の書いた寄稿文をもとに説明する本。 マーケティング戦略を考える時や、アイデア出しの時、エッセイを書く時に役立ちそう。 2025/05/24