内容説明
有機化合物のつくりだす物質の種類は無数といえるほど膨大な数になります。本書では数多い有機化合物のなかから、私たち人間の暮らしに役立っているものをピックアップして紹介します。コピー機などの事務機器から有機EL・液晶テレビ、伝統的な染色の技術や一般家庭での洗濯・漂白、人工臓器や抗ガン剤、また2010年のノーベル化学賞で話題になったカップリング反応などについて、わかりやすく解説していきます。
目次
第1章 光る有機化合物
第2章 発色する有機化合物
第3章 エネルギーをつくる有機化合物
第4章 プラスチックの機能
第5章 液晶と分子膜の機能
第6章 超分子の機能
第7章 有機化合物の意外な機能
第8章 生命を維持する有機化合物
第9章 生体の機能を補う有機化合物
第10章 健康に役立つ有機化合物
第11章 環境に役立つ有機化合物
著者等紹介
齋藤勝裕[サイトウカツヒロ]
1945年5月3日生まれ。1974年東北大学大学院理学研究科博士課程修了、現在は名古屋市立大学特任教授、愛知学院大学客員教授、金城学院大学客員教授、名古屋工業大学名誉教授などを兼務。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羊山羊
10
あまりにもやる気の感じられないプリティーなゆるキャラがまず目を引く。ガッチガチの萌えキャラよりとっかかりやすそうで好き。有機化合物の定義である「炭素と酸素を含む化合物」という定義の奥深さを思い知らされる1冊で、常識と自分の中の「有機物」の直感がぶっ壊されること必定の1冊だ。ガソリンだのプラスチックだのならまだ理解できるけど、液晶テレビだの水族館の巨大なアクリルパネルまで有機物、と言われると「理屈は分かるけど脳が理解を拒む」みたいになってしまう。2025/01/18
ゲオルギオ・ハーン
4
有機化合物の働きを11のテーマに分けて紹介した本。あっさりと説明しているので予備知識を持っている章は少ない説明でも読めるけど、知識に乏しい章ではただ読み進めたという感じになり、不完全燃焼でした。本の説明がというより、自分の知識不足なのでもっと基本的なところから読まないといけないと気付けて良かったです。また、他の方々も指摘されている通り、オリジナルキャラクターを用意した意味がないような気がします。2020/03/21
はーと
1
理論よりも、テクノロジーを知りたければ、これが、マスト。材料は、面白い。読みやすく、即効で、知識になる。2014/08/19
ふーた
0
付箋は8枚。ルミノールとか、コチニールとか。2014/08/27
ステパン
0
1ページずつなのが寂しい2013/06/20