内容説明
日本人の2人に1人がかかり、3人に1人は亡くなる病気なのに治療法が確立できていない、それが恐ろしいがんの実態である。しかし科学者の努力により、がんが遺伝子病であること、抑制できる遺伝子があることなどがわかってきた。本書はがんの基礎知識から遺伝子DNAとの関係、がん抑制遺伝子による治療の可能性などについて、わかりやすく解説していく。
目次
第1章 遺伝子はつねにダメージを受けている(健康なからだとがんになったからだ;がんはDNAの異常によって発生する ほか)
第2章 遺伝子のダメージと発がん(私たちは化学物質を摂取して生きている;栄養物質の運命 ほか)
第3章 ダメージを受けたDNAの修復(健康に生きるのに欠かせないDNA修復;さまざまなDNA修復 ほか)
第4章 ウイルスによる発がんとがんを発生させる遺伝子(ウイルスとは遺伝子の小包である;ウイルスの形と遺伝子 ほか)
第5章 新しく脚光を浴びはじめたがん抑制遺伝子(重要にもかかわらず目立たない、がん抑制遺伝子;がん抑制遺伝子の発見 ほか)
著者等紹介
生田哲[イクタサトシ]
1955年、北海道に生まれる。薬学博士。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)などの博士研究員を経て、イリノイ工科大学助教授(化学科)に。遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。帰国後は、生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北山央晃
あさって
ちぇき
あすたりすく @本の虫
kanamycinbot