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内容説明
「本物のマリスたんだぁー!」隣でキテレツな嬌声を上げているのは吉岡楓子。不本意ながら俺、吉岡英二の妹だ。「アイシャリア姉さまの上乳眼福だあウェヘヘヘ」黙っていれば美少女で通る可憐な容姿を持ちながら、なんで頭の中はこんなに残念な仕上がりなのか。そして今、そんな楓子の妄想キャラが、こともあろうに現実化して目の前に…!?黒衣をまとった殺戮の天使が無表情のまま俺に告げる。「英二、わたしと“婚約”しなさい。でないと―殺す」「なんでそんな話になるんだよ!」「…殺戮の天使だから」もう誰か助けてくれえ。
著者等紹介
あわむら赤光[アワムラアカミツ]
「無限のリンケージ」にて第一回GA文庫大賞奨励賞受賞、デビュー。広島県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
28
黙っていれば美少女だが、頭の中は厨二病で残念な楓子が作った物語が書かれたノートが父親によって燃やされてしまう。しかしそこから楓子が作り出したキャラ達が設定そのままで生まれてしまう。そして英二は殺戮の天使マリシエルと「婚約」してしまい…。妹の作り出した厨二世界に巻き込まれてラブコメと常時ハイテンションの楓子にクーデレ(仮)なマリスが対極でいいバランス感を作ってて面白かったw楓子のノリは本当に引くほど高いなw対してマリスはジリジリと迫るタイプでどちらもそれぞれの魅力があって可愛かったwギャグ強めの→2016/02/11
METHIE
12
中二病の妹のノートに書かれた設定と幽霊たちが合わさって騒動が起こるラブストーリー、シリアスとギャグのバランスがいい感じ。2014/05/09
ミモザ
10
★5 なんか中二病の残念な妹さんを憐れむような目で読んでたことしか思い出せない。話はそんな悪くなかったはずなのに…。妹さんが変態すぎたせいかな。2013/10/21
カインズ
9
【妹が変態過ぎる】ラノベとしては珍しく主人公の両親が登場する。サブキャラであるその両親のキャラがしっかり立っており、素晴らしい。ならメインの妹は、というと・・・キャラが立ちすぎというか暴走というか、「お前捕まるなよ?」と言いたくなります。マリスの無口だけど食いしん坊キャラというのも可愛い。欠点は、厨二病特有の独特なルビ。すみません、読みにくいです。でも、これがある意味で長所なんだろうなとも思いますが。2011/06/12
空箱零士
5
★★★☆ 古典的なまでに正統派で確かな知識量を感じさせる厨二病の活用法と、厨二病に過剰な拒絶反応を見せる堅物系主人公と、そんな主人公とは対称的にぶっ飛んだ世界観とそんな世界を楽しむ妹始め周囲達。実はこれこそが、この作者の長短所が最もはっきり表れた作品ではないだろうか。結論から言えば、この作者の本領はシリアスだ。確かにこの作者の厨二観は軽く、更に言えば恥ずかしい。しかしこの作者は「それを踏まえた」話作りが出来る。表面的「厨二病」テイストと裏腹に、文章力は意外な程に高く、登場人物の感情の追い方は丁寧で繊細だ。2017/02/10