出版社内容情報
現役キャリア官僚が説く、「私」に立脚した画期的な公共論。世界最高といわれる「日本人の公共心」を支えているのは何なのか?
【著者紹介】
内閣府政策統括官
内容説明
福沢諭吉、小林秀雄、山本七平、吉本隆明…。“おもてなし”の原点がここにある。現役官僚による、画期的な公共論。
目次
第1章 公共心の源流としての『論語』(海外から驚きの目で見られる日本人の優しさ;日本ブランドとしての公共心 ほか)
第2章 「やせ我慢」という公のかたち(大和ことばの「おおやけ」と中国の「公」;公は私によって成り立つ)
第3章 日本人の精神基盤としての徳(『論語』の中心的テーマは徳;人間関係の基本としての仁、礼、信 ほか)
第4章 論語流統治論と日本社会(徳治主義を実践した江戸時代の名君;脱徳治主義を説く仁斎と徂徠 ほか)
第5章 「公」を含んだ「日本モデル」を世界に広める(山本七平の民主主義亡国論;民主主義はコストのかかる体制 ほか)
著者等紹介
羽深成樹[ハブカシゲキ]
1958年千葉県生まれ。81年東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省。米沢税務署長、和歌山県財政課長、大蔵省主計局主査(防衛係、文部・科学技術係)、内閣官房参事官(省庁再編担当)、防衛省大臣官房審議官、内閣総理大臣秘書官、財務省主計局次長等を歴任し、現在は内閣府政策統括官(経済社会システム担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
3
昨日の上から教授しまくるじいさんとは違って、落ち着いた語調で、客観的に論語を論じていて、好感が持てた、のだが…。 途中で、小林秀雄を絶賛してくる辺りで、おかしくなってくる。小林秀雄が、中庸を心得た人物なのだと言う。 文学をやっている人間として、絶対に、小林秀雄は、中庸ではない、と、あえて、断言する。 言動は常に攻撃的だし、思想は太平洋戦争の反省を拒否し、右翼との付き合いも深かった人物。 語調こそ平穏だが、書かれている内容に関しては、中庸ではないのだろう。 論語を学ぶと、中庸から外れてしまうのだろうか…。2022/09/26
図書館おじさん
0
最近は我慢ができなくてね…論語読んで落ち着きましょう
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- 深海のアトム