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内容説明
傲岸不遜で傍若無人、唯我独尊を地でゆく―そんな俺様な性格のサリエルに、過去最大級のスランプが訪れていた。それは、サリエルの扱いになれているはずの契約精霊モモですら手に余る程の大・大・大スランプ。誰の言葉も耳に入らず、慰めも届かない。この荒れようは、普段は彼の才能を尊敬し憧れているアマディアでさえ引くほどの酷さであった。果たしてこの事態の顛末は―!?GAマガジンに掲載された『ダン・サリエルと女神の気まぐれ』ほか全4作品を収録した待望の第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
8
★★★★★ 再再読。面白かった、これにつきる。スランプサリエルの壊れ方は、毎度面白いし、そっからの傲慢謙虚云々のくだりも楽しい。好きだからの辺りは、サリエルの昔の女も含め、もう少し擦って欲しかった。Dクラ同様、これも続きを永久にやってほしい作品、いや少なくとも、もうちょい読みたい人はたくさんいるだろう。ただ、ダラダラやってダレるより、ちょっと物足りないぐらいが名作の要因かもしれない。2025/06/16
まろりん
4
スランプ・サリエルはあざのんの本当の姿と誤解されてもしょうがないよね。あとがきでは一生懸命否定されていたけれども、ファンなら褒めろおおおお!とかねwサリエルはスランプの果てにいきつくとこまでいってしまって、どう収拾つくのかなーと思ったのですが、あんな感じで最終的にはモモちゃんが精神安定剤なのでしょうか。サブタイトルにもなったカルテットのシーンも良かった。サリエルのカルネリに対する説得も、やはりあざのん本人と重なるような。個人的にはこの終わり方で良かったかな。3巻通して、楽しく読ませていただきました。2014/07/10
kohaku
4
未曾有の大・大・大スランプに陥ったサリエル。いつも傲慢不遜な彼がスランプで違う自分を探そうとイメチェンしまくる場面は爆笑。あの挿絵は反則です(笑)また復帰1発目の演奏での台詞にも笑った。もの凄く今更!また、表題作は上がり症を克服しようと努力を重ねたアマディアの集大成。サリエルの秘策が功を奏して徐々に力を発揮し、たがが外れた瞬間はたまらない。3作目ですが一幕閉幕のこと。ポリフォニカシリーズの中でも1・2を争うくらい好きなシリーズだっただけに残念。いつか続巻が出ることを祈ります。あざの先生お疲れ様でした。2011/05/29
かいむ
4
そうは言っても、やっぱりあざのさんの主義とか主張とか実感とかがふんだんに盛り込まれてるんだろう。プロとして、創造者表現者として直面するあれやこれ、サリエルレベルで無いにしてもいつのまにか生まれる傲慢と不安。きっちり向かい合って乗り越えたりなぎ倒したり目を背けたりしてなんとか整合付けていくんだろう。誰でもどんな職業でも。やーしかし、楽屋は完全防音じゃなきゃサリエル先生の本音、外にだだ漏れなんじゃなかろうか。2010/07/25
タカユキ
4
完結は残念だけど、十分楽しませて頂きました。けどできれば短編が読みたいなー。 しかしこれでポリフォニカシリーズで読むものがなくなった…どうしよう2010/07/16