感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
15
ゲームの勉強をするなら、この本を最初に読めばよかったじゃないかと、うなだれる。2010年の本ではあるけど、ひとつの世界を概観するのにとても有用な本。消費者に届くまでの流通経済から開発フロー、海外ゲーム産業・コンテンツとの比較、ボードゲームとの比較検討にデジタルゲームAIなどの最先端までを網羅。特に、いま気になっているテーマの「デジタルゲームAI」をじっくり読んだ。なにせゲームのAIには「身体」がある(他のAI分野では「身体」は必ずしも伴わない)。知能ー「身体」ー環境のような構図をがっつり頭に入れておこう。2017/03/31
GASHOW
8
教科書は面白くないというのは定説だけど、知りたい内容ならばなかなか興味深い。2010年からソーシャルゲームの世界が一変してしまったが、この本には問題点が既に明らかになっている。人工知能ブームも過去にあったこともあり、2017年に読んでも古さはあまり感じない。むしろ最新版で追加するとしたらどんな原稿になるのかが気になるところ。具体的には、リアルの世界を舞台としたゲームがVRのコンテンツとしていけそう。スパイ小説の世界さながらで、ゲームかスパイかの区別がつかない。ゲーム機のような無人戦闘機爆撃。どこまでゆく?2017/06/26
Arowana
4
とても面白かった。コンピューターゲームの歴史やゲームジャンルの説明、国別にみるゲーム業界の内情に加え、ゲーム会社の業態の変遷、海外ビジネス戦略や最新トレンドなどゲームに関して必要な事柄がほぼすべて網羅されていて、とても贅沢な仕上がりになっていた。なかでも第4部 ゲーム開発の技術と人材(ミドルウェア、デジタルAI等)についての解説は新鮮味があり、想像力を掻き立てられたりなどして、個人的には一番興味深かった。ゲームが好きな人にはお勧めしたい本。2013/06/03
FFFT
3
ゲーム産業の市場、技術など様々なジャンルについて網羅できる一冊だと思います。500ページとかなりのボリュームですが興味のある部分だけ読んでも役に立つでしょう。この本が発行されたのが2010年。2011年になって新しいハードが発表されたりブラウザゲームや携帯アプリのゲームが多くなって業界の様子もどんどん変わっていってます。業界の今までとこれからを見る手助けをしてれそうな一冊でした。 2011/09/01
たいそ
2
「ブラウザゲーム」「ソーシャルゲーム」「e-sports」「シリアスゲーム」といったゲーム業界のトレンドの解説と、技術の話。「プロシージャル技術」「AI」は興味深かった。アニメとゲームは日本の強みと思っていたが、ゲームにおいては(特に、オンライン、PC)日本はかげりを見せているというのは知らなかった。2010/11/24