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内容説明
隊商が全滅した夜、幼い少女はただ一人生き残った。命を助けてくれたのは、巨大な剣を手にした青年アベル。しかし、人間では太刀打ちできない生物―蟲をたやすく屠る彼との邂逅は短いものにすぎなかった。過酷な荒野の旅を辛うじて生き残ったナツメはやがて成長し、再びアベルと出会う。だが、彼女の前に現れたのは、あの夜と寸分も変わっていない青年だった。記憶もなく老いることもなく、ただひとつ残された使命感とともに、ひたすら荒野を巡り蟲を狩り続けるアベル。彼に秘められた謎とは一体なんなのか。そしてアベルとの再会が、ナツメにもたらすものとは―。
著者等紹介
明日香々一[アスカコウイチ]
第十五回ファンタジア長編小説大賞で最終選考に残り、同作にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こんこん
3
思い切っていろんな部分をばっさり切り落として、大切なところだけ拾い上げた、みたいな。この「語られなさ」がなんともいい雰囲気。いいなあ、これ。2010/01/07
SHI-NO
2
あっという間に読めました。文字数が少ないのもそうですが、非常にわかりやすい文体でスラスラと読めちゃいました。こういうしみじみとした作品は好きだなぁ。少しずつ時間を積み立てて通じ合う2人を見てるとなんだか優しい気持ちになれる気がします。この世界は狭くて孤独だけれど、決して寂しさのない人と人との温かさを与えてくれるいい作品です。ちなみにカラーイラストは最初に見ないことを推奨いたします。読んだ後に見るととてもニヤニヤできますので。★★★★2009/12/12
ウナム
1
ド直球なガール・ミーツ・ボーイ。さらりと数年経過するのが何か新鮮。2010/09/01
itimiya
1
最初から最後まで一気にいけたっ。ナツメアベルはハッピーエンドだし、マリアもどうなるのか気になるー。2010/06/09
イノ
1
ファンタジーを舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール。非常に読みやすい文章でまたあえて直接の描写をしないことにより読者の想像に任せるということをうまく利用した物語構成。続刊でなくていいので早く次の新刊が読みたいですね。2010/02/23