内容説明
神話・伝説などに登場する「乗り物」を、陸・海・空と三つのカテゴリに分けて紹介。天地創造に始まる神話の時代から近代の物語までを幅広く網羅し、領域的にはヨーロッパからアラビア半島、インドを経て中国、日本まで、「乗り物」の概念が高度に発達していた地域を重点的に扱う。実力派イラストレーターによる美麗イラスト60点を掲載。
目次
第1章 空(灼熱の太陽を御する 太陽神の戦車;有翼の蛇がひく太陽神の戦車 メディアの戦車;天駆ける有翼の白馬 ペガサス ほか)
第2章 海(今なお方舟を捜し求める熱心な人々が後を絶たず ノアの方舟;金羊の毛皮を求めたアルゴナウテースの巨大船 アルゴー船;イルカに乗った少年 パライモーンのイルカ ほか)
第3章 陸(アレクサンドロス三世と、彼の馬 ブケファラス;ギリシア軍の勝利を決定づけた巨大な木馬 トロイの木馬;英雄と同じ日に産まれた愛馬たち 灰色のマッハと黒のセングリウ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圓(まどか)🐦@多忙のためほぼ休止中
1
神話・伝説に登場する乗り物だけでなくSF傑作の創作や一応実在したとされるものまで世界の東西や時代を問わず本当に膨大な数が紹介され、巻末の参考文献の量もすごいことに。正直神話自体はメジャーでも「乗り物」に関しては少なくとも自分は注意が行き届かないこともあり知識の再確認としては面白かったし、特にインド神話のそれは思いの外興味を掻き立てられた。ただできれば神話群や地域別の比較で類似や相違点を楽しみたかったので紹介数半分でいいからもう少しまとまりのある編集のほうが有り難かったですね2022/03/21
蒼
1
いいですね。こういう一つのテーマに沿って色んな場所から集められた本って好きです。乗り物って括りで見るとこんなにも独特な物があったのかと驚かされた。普段は神様本人かそのお話にしか目が行かないので新鮮で嬉しい一冊でした。2013/07/12