内容説明
大阪から福岡へ。関西から九州へ、そしてアジアへ…。白球の夢を追い、波乱の歴史を生き抜いてきた球団の物語。
目次
ホークスの七十年
第1部 すべてが忘れられる前に―ベースボールの楽園(職業野球の誕生;南海野球;もうひとりの背番号19;南の島から;潜龍軍)
第2部 もつれる記憶(混乱と復興;ホークス誕生;遺恨;建設と分裂;西鉄との死闘;落日;応援の五十年;九州のホークス;惜別のあとに)
第3部 明日の思い出のために(球界再編;失われた野球見物;歓声を離れて)
球史への敬意
著者等紹介
永井良和[ナガイヨシカズ]
1960年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程学修退学。京都大学助手、大阪教育大学助教授などを経て、関西大学社会学部教授。専門は都市社会学、大衆文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホークス
27
前著「南海ホークスがあったころ」は宝物の様な一冊である。ホークスの歴史には、関西、パリーグ、困窮と低迷、かつてのライバル球団の地元への移転等、重層的な屈折がある。しかし反発すべきメジャーな物の多くが、今や想い出となってしまった。本書はそんな屈折や感傷に彩られた球団史。プロ野球草創期の混沌。台湾を含む戦前の野球熱。八百長との戦い。主導権争い。全ては変わって行く。例えば30年前、春夏の甲子園大会に少々金を賭けるのは普通の娯楽だった。良い悪いではない。人間は環境とともに変わり行く逞しい存在なのだ。2017/07/02
あんさん
12
日本シリーズ関西対決で、南海ホークスが思い出されて読む。2008年の本。プロ野球の黎明期(「巨人」以前の職業野球チーム)から福岡ソフトバンクとなるダイエーホークス買収と楽天の参入時期まで。関西と九州のが主だが、やはり戦時下の記述が心に残る。また野球応援の変遷や応援団やそれに尽くした人たちの記述は貴重。かつて関西はベースボールの楽園であったことを記憶に留めたい。2023/11/08
豊平川散歩
5
福岡の代名詞と言っても過言ではなく、ましてや3年連続日本一!名実共に素晴らしい球団である。元々福岡にあったわけではなく、紆余曲折を経て、現在に至った歴史を紐解いているのは勉強になる。今でこそ当たり前だが戦争があった頃から職業野球として存在しており、観客も多数いたとは驚きである。いつまでも人に夢を与え続ける存在であってほしい。2019/10/30
浅香山三郎
2
『南海ホークスがあつたころ』の著者による、ホークスの通史の試み。 復刻試合が催された近年の動きも踏まえる。
鷹ぼん
2
★☆ ホークスファンだから「お付き合い」で購入。永井先生も、色々と制約があったのか、良さがまったく感じられなかった。2008/09/20
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