内容説明
ケーキを切り分け、ATMの列に並び、オークションで競るなどと、私たちは日々「社会ゲーム」に参戦しています。この人生ゲームに勝つための秘訣は、あるのでしょうか?悪意のあるうそを撃退する術は、あるのでしょうか?誰もがほしがるうまい方法を見つけるために、本書は「ゲーム理論」を使って、利害のからむ人間関係のかけひきを、具体例からやさしく導きます。
目次
第1章 社会の仕組みを読みとく
第2章 ジャンケンと三すくみの関係
第3章 人間はどのように行動するのか
第4章 見える相手とのかけひき:ゲーム理論入門
第5章 社会ゲームの裏側
第6章 みんなの意見は正しいか
第7章 繰り返しゲーム:継続的な関係が生む知恵
第8章 うそつきは得をするのか
著者等紹介
生天目章[ナマタメアキラ]
1950年、福島県生まれ。1973年防衛大学校卒業後、スタンフォード大学大学院にて博士課程Ph.D.を取得。航空自衛隊に勤務後、1986年より防衛大学校およびジョージメイソン大学情報工学部客員助教授。現在、防衛大学校情報工学科教授。専門分野は「エージェント」「複雑系」「計算論的社会科学」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペールエール
3
ゲーム理論を浅くひろく紹介している1冊。 しかしこの本は紹介する事例も格別にわかりやすく、 より体系的にゲーム理論を学ぶことができる。 関連本も何冊か紹介していたが、是非読んで行こうと思った。2012/10/22
subuta
2
個人や集団の行動を、利害の計算で説明しようとするのがゲーム理論らしい。とは言え、人間が次に何をするかの予測に使うものでもないらしく、どういう所で活用される理論なのか、いまひとつ把握できなかった。2017/04/23
SS
2
最前線の学者がかいてあるだけに、内容があり、しかも、全容がまとまっている。ハンドブックとして最適。2012/07/20
稲
1
うちの学校の教授が書いている本が研究室にあったので借りてみた。 ゲーム理論を浅く広く紹介しており、内容も噛み砕いて具体的に書いているため、この分野の知識がない者が読むのに適している。 また、カタログ的にペラペラ読めるので、既学者が再度思い出すにも良い。 ただし、限られたページに、ふんだんなイラストを入れつつ難しい話を避け、単純な数式を載せているので、少し突っ込んだ理解をしようとすると、却ってわかりづらい。あくまで浅く広く理解するための本と割り切り、深く知りたければ同じ著者の別の本が良い。2014/04/16
オドラデク
1
人間関係なんて単純なんだな。2010/03/22