出版社内容情報
人口集中にともなって生じる諸問題とその解決策を、ミクロ経済学の枠組みから分析する。小泉政権のもとで進められている都市再生に関して、具体策を提言。
内容説明
都市再生の論点は、公共サービスの配分やその財源調達だけでなく、土地利用についての規制や政治・法制度、建築や交通サービスのコントロールに関する技術的な問題点等、多岐にわたっている。本書はこうした論点について、さまざまな角度から経済学的に分析している。“都市再生”の鍵は、市場メカニズムをいかに活用するかという点にあることを明らかにした。
目次
都市の衰退と再生
第1部 地域間再分配の政治経済学(地方交付税・国庫支出金の経済効果について;“都市”と“農村”の政治経済学)
第2部 都市の混雑と環境(混雑料金の経済分析;最終処分場の世代間の最適利用と廃棄物管理政策に関する経済分析)
第3部 人口集中に伴う諸問題(都市再生の法と経済学;GISを用いたホームレス居住圏の分析と都市政策 ほか)
第4部 都市経済学の新潮流(経済活動の地理的分布パターンと一国の厚生;都市の公共財、地方の公共サービス)