内容説明
格差社会、地球温暖化、こころの病。豊かさを追求してきた経済は結局、人を幸せにはしなかった。「豊かさ」=「幸せ」ではないと気づいた今、私たちが向かうべき道とは―。経済の発展と人々の不満や不安が相関しあうメカニズムを解き明かし、終わりなき成長を信じて突き進む社会に警鐘を鳴らす一冊。
目次
はじめに 人間を幸せにしない経済
1章 幸せって、なんだっけ
2章 幸せですか、日本人?
3章 「豊かさ」の発明
4章 「豊かさ」を問い直す
5章 幸せの経済学
6章 幸せを創るカルチャー・クリエイティブ
おわりに 幸せを想像する力
著者等紹介
辻信一[ツジシンイチ]
文化人類学者、環境運動家。16年の海外生活を経て、明治学院大学国際学部教授。「100万人のキャンドルライト」呼びかけ人代表。NGO「ナマケモノ倶楽部」世話人として「スローライフ」を提唱し、生態系保全、ライフスタイルの転換、環境共生型ビジネスなどの分野で活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
3
次の世代につなぐことが基本。それを収奪しているのが今の世の中。基本に立ち返るためには・・の参考になる。オススメ。2010/02/18
ぬ
2
うん、そうそう、これっ!聞きたかった/知りたかったこと(の一部)はまさにこれ!…でも、ここからどうしたらいいんだろう?wとりあえず海外逃亡してみたいっす。2010/09/26
tetsu
1
★4 豊かさが幸せを遠ざける。市場経済は限界にきているのかも。2008/04/05
miho
0
知人からいただいた本。自己啓発本なのかな?と思いつつ読んだら、経済の話でビックリ!とてもおもしろかった。今後生きていく時に、何を大切にして生きたいか考えさせられる本でした。2017/07/15
green
0
(どうしても「ポン酢しょうゆ」の言葉がでてきますが・・・) 当たり前と思っていた豊かさということが、もっと目指したい豊かさをもとめている世の中になってきているのを改めて認識します。2015/03/07