内容説明
人間は昔から身近にある植物を、さまざまな薬として使いつつ、その毒性にも注目してきた。毒草と薬草は、まさに表裏一体。人間の使い方次第でどちらにも変わりうるのだ。本書はおもに国内で見られる代表的な毒草、薬草について、旬の時期の写真、解説、そして化学式のセットでその奥深さを詳細に語っていく。紙上で展開される毒草・薬草の観賞会、いざご覧あれ。
目次
序章 毒と薬と植物
第1章 命にかかわる毒草・薬草
第2章 意外な毒草・薬草
第3章 和漢薬・西洋薬と毒草・薬草
第4章 食物と毒草・薬草
第5章 園芸植物と毒草・薬草
著者等紹介
船山信次[フナヤマシンジ]
1951年宮城県仙台市生まれ(本籍:山形県)。東北大学薬学部卒業、同大学大学院薬学研究科博士課程修了。薬剤師・薬学博士。天然物化学専攻。イリノイ大学薬学部博士研究員、北里研究所微生物薬品化学部室長補佐、東北大学薬学部助手~専任講師、青森大学工学部助教授~教授などを経て、日本薬科大学教授。米国のPharmaceutical Biology副編集長。日本薬史学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
骨ゆん
7
よく知られる植物の雑学書。紹介されている植物ほぼ全てに写真があり、文章も簡潔でわかりやすい。因みに全てカラーである。軽く知識を広げたい人にお勧め。2014/07/18
たか
6
花に比べたら地味ですがこれはこれでよさがある。2016/05/19
Akihiro Nishio
3
内容が豊かで大変面白い本だった。これだけの内容を1回で把握するのは無理なので何回か読みたい。一番おどろいたのは、ヒガンバナの球根からガランタミンが抽出できるということ。これって、最近発売された認知症の薬の成分そのままじゃないか!2012/06/27
phmchb
2
図書館本。2023/12/30
そら
2
身の回りには、たくさんの毒性植物が溢れていて、これも?と驚き面白かったです。2014/04/30