内容説明
2001年、9・11テロの翌月に発表されたiPod。白いイヤフォンが街中を闊歩し、音楽流通のしくみが塗り替えられるまでに何があったのか?ITと社会との関わりを伝える一線級ジャーナリストの最新話題作。
目次
第1章 パーフェクト
第2章 パーソナル
第3章 オリジン(起源)
第4章 クール
第5章 ダウンロード
第6章 アイデンティティ
第7章 ポッドキャスト
第8章 シャッフル
第9章 アップル
終章 コーダ
著者等紹介
レヴィ,スティーブン[レヴィ,スティーブン][Levy,Steven]
ニューズウィーク誌のシニア編集者にしてチーフテクニカル記者。ニューヨーカー、ニューヨーク・タイムズ・マガジン、ハーパーズ・マガジン、プレミア、ワイアードなどに数多くの記事を書くほか、複数の著作を持つ。ITと社会の関わりを伝える一線級のジャーナリストで、ベストセラー『ハッカーズ―コンピュータ革命のヒーローたち』はその後のITジャーナリズムの礎となっただけではなく、「ハッカー」という言葉を世界に幅広く普及させた
上浦倫人[カミウラリント]
翻訳家。成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
2
iPodは単なる音楽プレイヤーではない.それが世界でもてはやされたのは,ハードだけではなくてソフトウェアも非常に優れたものであったためである.それらを上手く統合させたことによって,他の生成機器を過去の遺物へと追いやった.2010/07/30
minoguchi
2
単なるガジェットということに留まらず、(ビジネスの構造も含め)社会的な影響力までも持つにいたったiPodの短い歴史を、さまざまな角度から描き出してくれている。(決してアンチAppleということではないのだが)iPhoneが初めてのApple製品というワタシにとっては、いまさらながら知ることも多くとても興味深く読めだ。それにしても、やっぱりジョブズは魅力的。2009/01/03
sky-m
1
「なんてこった!こいつはとんでもなくクールな製品になるぞ」。ジョブズ節の訳がとんでもなく素晴らしい。2010/12/11
greenpeanuts
1
かなりの大作。ただし、iPod好き、もしくは、iPodに対抗するMP3プレイヤーをこよなく愛する私のような人には非常に興味深い内容となっている。ほとんど狂信的にかかれた内容にはCREATIVE_ZENを使う私には辛いものだがそこは、好きなものについて語る筆者の気持ちを察して免じてやらなければならない(最もiPodを愛する人は一緒になって嬉々とすればいい笑)なにはともあれ、アップルについて、ジョブスについて考えさせられ、非常にためになる一冊。2010/02/02
やいとや
0
何を今更、だが面白い。個人的な衝撃としてはiPhoneよりiPodの方が凄かったので、初めてiPodminiを手にした時の興奮が甦って来た。矢張り、「これで世界は変わる」という熱狂はどんなジャンルの物であれ、読み手も熱に浮かされるものなのだなぁと思う。それ故に、この本のような熱狂的信者っぽい書きっぷりくらいで丁度良い湯加減かな、と思った。現在でこれを書こうと思ったら、どうしても通史的になるし(そもそもiPodで一冊、などあり得ない)、引いた視線が必要になるだろうから、この「たった今起きてる嵐」が気持ち良い2017/09/20