内容説明
ドイツ法からの日本への貴重な示唆。公共放送の任務とは何か。多くの判例・学説の蓄積があるドイツ放送法に手がかりに、ドイツにおけるオンライン・コンテンツ規制の内実と運用、および紛争解決方法をめぐる判例・学説の議論を明らかにする。「ジャーナリズム上の付加価値」(publizistischer Mehrwert)の基準等、重要な考え方を、広く紹介。研究者から放送業界関係者まで広く有用の書。
目次
序章
第1部 公共放送の意義と「放送」の概念(基本法5条1項にいう「放送の自由」の基本権と公共放送の意義;法律上の「放送」概念と「免許不要な」放送)
第2部 ドイツにおける公共放送のオンライン・コンテンツ規制の歴史および法的枠組み(公共放送のオンライン・コンテンツ配信の現状および法規制の歴史;第12次放送州際協定(2009年6月1日発効)によるオンライン・コンテンツ規制と「三段階テスト」の導入
第22次放送州際協定(2019年5月11日発効)およびメディア州際協定(2020年11月7日発効)による改正の内容)
第3部 公共放送(NDR)のオンライン・アプリ「Tagesschau‐App」の「プレスとの類似性」をめぐる判例の展開(ケルン地方裁判所の2012年9月27日判決;ケルン上級地方裁判所の2013年12月20日判決;連邦通常裁判所の2015年4月30日判決;ケルン上級地方裁判所の2016年9月30日判決)
第4部 公共放送(SWR)のニュース・アプリ「Newszone」の「プレスとの類似性」をめぐる判例の展開(シュトゥットガルト地方裁判所の2022年10月21日判決(仮処分事件の第一審判決)
シュトゥットガルト地方裁判所の2024年11月14日判決(本案訴訟の判決))
第5部 公共放送のオンライン・コンテンツをめぐる紛争と調停手続(シュトゥットガルト上級地方裁判所の2023年6月28日判決(仮処分事件の控訴審判決)―紛争解決手続としての調停制度について
メディア州際協定30条7項6文にいう調停手続と確認の訴え)
結論
著者等紹介
杉原周治[スギハラシュウジ]
1974年栃木県に生まれる。現在、愛知県立大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




