内容説明
私法上の権利は、裁判をまたずに発生して存在し、ときに変更し消滅する。民法の各規定が行為規範であることを制定当時の諸文献から論証。民事訴訟に携わる弁護士・司法書士、民法を指導する教師、司法試験を目指す学生、必読の書!!
目次
1 要件事実の前提となる事項(民事法の種別とわが民事法の属する法の系譜;実質的意義の民法を組織する個別的法規範および民法典の各規定の法的性質 ほか)
2 要件事実(論)において事前に理解していなければならない事項(民事上の訴えの提起および民事訴訟における審判の対象;行為規範の定める法律効果と請求の内容となる権利の存否等との関連の仕方 ほか)
3 要件事実(論)(要件事実(論)緒言
要件事実の意義および機能 ほか)
4 民事訴訟における主張責任と証明責任(主張責任と証明責任との関係;主張責任の意義 ほか)
5 要件事実論についての司法研修所の見解と私見の違いのまとめ(要件事実論の構造について;民事訴訟の結果(判決の主文)について ほか)
著者等紹介
並木茂[ナミキシゲル]
東京都出身。1960年中央大学法学部卒業。1961年司法試験合格。1964年任・判事補、1974年任・判事。1975~1979年司法研修所教官(民事裁判担当)。1977、1978年司法試験(第二次試験)考査委員(民法担当)。1981~1986年法務省に出向。1982~1984年司法試験(第二次試験)考査委員(憲法担当)。1986年任・判事。1997年依願退官。1997~2002年東洋大学法学部教授。2003~2009年中京大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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