内容説明
お父様がお母様をレイプしている。ジャキール王国のハーレムに生まれたプリンセス・エイドリアンは、寝台の下で耳をふさいだ。王の寵愛を失い虐待されていた母は、幼い彼女を連れて祖国アメリカへ逃亡した。傷ついた母が麻薬と酒に溺れて死んだとき、エイドリアンは復讐を決意する。王宮の金庫から父の権威を象徴する『太陽と月』を盗み出すのだ。美しく成長し、社交界の華となったプリンセスの隠された素顔―それは、憎しみに燃える宝石泥棒だった。
著者等紹介
ロバーツ,ノーラ[ロバーツ,ノーラ][Roberts,Nora]
メリーランド州に育ち、1981年、シルエット・ロマンス『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆活動を続けている。98年『マクレガーの花婿たち』でニューヨークタイムズのベストセラーリスト第1位に初めて輝く。今や世界中で版権争いが起こるほどの人気作家となり、総発行部数は1億2,000万部を超える。日本でも82年より100作以上が刊行され、多くの読者から熱烈な支持を得ている
堀内静子[ホリウチシズコ]
明治学院大学卒。神奈川県茅ヶ崎市在住
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感想・レビュー
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舟華
2
一部が重い…。中東に嫁いだ母親の子、プリンセスとして産まれたエイドリアン。しかし彼女が女の子ということだけで…。そんな彼女は父親と母親の姿を見ながら育ちます。そしてこの母娘がとった行動とは…。そして成長したエイドリアンがどのような大人になっているのか。いろいろと驚く。ロマンス小説っぽさがないなぁと思っていたら少しその香りが漂ってきました。下巻でエイドリアンの運命はどうなるかな。2020/11/30
akiyuki_1717
2
ハーレクインにしては前置きが長くて、ロマンス小説という感じではありませんでした。特にヒロイン母が身体的にも精神的にも虐待されているシーンが数多く、なかなか読み進められませんでした。アメリカに戻るための画策を練るあたりから面白くなった気がします。ただノーラさんの作品としては、私的には今ひとつだと感じました。下巻で盛り上がることを期待します。2019/04/17
mana
1
母が異教徒であること、生まれたのが息子でないことから、父王に疎まれるプリンセス・エイドリアン。母は日常的に暴力を受けていた。ある日、父王のもとから逃げだした二人。しかし、彼女たちを待ち受けていたのは壮絶な運命だった。 主人公と母の半生が語られる第一部、現在編の第二部で構成。特に第一部は非常に濃い内容。復讐を胸に誓ったエイドリアンは計画を練る…。下巻へ。★★★★★2020/09/24
deltazulu
0
お母さんの話がきつい……娘のためを思っての行動が、どんどん空回りしていくところが、ほんと辛かった。終盤に入ってようやくロマンスが始まる様子がうかがえてきたけど、トラウマがあるからなかなかねー。さてどうなるかしら。2011/03/21
さり
0
序章を読むのがひたすら辛かった(長いし)。でも、本筋にはいるとなかなかスリリングな展開で面白い。ふたりがどう共闘するのか下巻がたのしみ。2011/02/23