内容説明
ドイツと英米の比較分析とその本質的要素。抽象化・制度化された被害者像ではなく、具体的な被害者を尊重したうえで法益を考える。
目次
第1部 犯罪概念における「侵害原理」―刑法上の保護法益の比較分析(刑事不法の実質としての侵害;刑法上の侵害の性質;法益の構造;侵害の最終的定義―結語 ほか)
第2部 法益と被害者―他方を犠牲にして一方をより高めることについて(人間共同体の解消としての犯罪;自由の領域および主観的権利の侵害としての犯罪;権利侵害から法益侵害へ;犯罪の客体を一般的にものへ高めることについて ほか)
著者等紹介
エーザー,アルビン[エーザー,アルビン] [Eser,Albin]
1935年ドイツ・ウンターフランケンのライダースバッハ生まれ。1954~1958年ヴュルツブルク大学、チュービンゲン大学、ベルリン自由大学で法学を学ぶ。1961年法学博士(ヴュルツブルク大学)。1971年ビーレフェルト大学法学部教授。1974年チュービンゲン大学法学部教授。1982年マックス・プランク外国・国際刑法研究所所長、フライブルク大学法学部教授。現在、マックス・プランク外国・国際刑法研究所名誉所長
甲斐克則[カイカツノリ]
1954年大分県生まれ。1977年九州大学法学部卒業。1982年九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得、九州大学法学部助手。1987年海上保安大学校助教授。1993年広島大学法学部教授。2002年法学博士(広島大学)。2004年早稲田大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。