内容説明
日本関税協会発行の『貿易と関税』に26回にわたって連載された「真のIT革命の達成と『NTT解体論の愚かさ』」の単行本化。「“技術”と“規制”との真の架橋」を志す石黒一憲闘いの全記録。
目次
1 本書執筆の動機と基本的な目的―極度に混乱した日本の諸状況の打破に向けて(いわゆるIT基本法の基本理念とGIIの構築;私と『郵政省』との関係、そして決定的な訣別;IT革命に浮かれる日本の悲惨な現状 ほか)
2 昨今の「NTT悪玉論」の再浮上とNTT「グループ」解体論議への徹底批判(二〇〇〇年一二月の諸状況をめぐって;一九九六年までのNTT「分割」論議への筆者の抵抗と一九九九年七月の「株式会社方式」によるNTTの「再編成」―「研究開発体制」の問題に重点を置いて;一九九七年の「郵政三事業民営化・テレコム行政分断」論議への筆者の抵抗との関係 ほか)
NTTの世界的・総合的な技術力への適正なる評価の必要性(序説―VI&Pを含めたアメリカの抱く対日脅威の内実と「国内」「公正競争」論議による思考停止;「NTTとインターネット」の語られざる大きな実績―IPv6問題等を含めて;NTT研究所における研究実績の日本の主要大学との比較―純粋基礎研究に重点を置きつつ ほか)
4 総括―我々は何を目指すべきなのか?
著者等紹介
石黒一憲[イシグロカズノリ]
1950年福島県平市(現いわき市)に生まれる。東京都立日比谷高校卒、1974年東京大学法学部卒。同助手、助教授を経て、1991年より同教授(経済法大講座〔国際私法〕担当)
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