内容説明
本書は、ソ連社会主義崩壊以後のロシアの国家権力構造の変遷過程を明らかにしたものである。憲法の規定する権力分立原則の静態的な分析ではなく、現実にそれがどのように形成され、またいかに機能しているかについての動態的な研究である。特に大統領と議会の関係(それは政治的には改革派と保守派の関係でもある)が、中心的なテーマとなっている。本書はソ連邦崩壊前後の時期からプーチン政権の成立までを対象とした。
目次
社会主義法の総括
第1部 ソ連邦の崩壊と権力分立原理の導入(ソ連邦からロシア連邦へ;ロシアにおける権力分立原則の導入)
第2部 ロシア立憲政治の展開(ロシアの再生から現行憲法制定まで(一九九一年~一九九三年)
ロシア第一期議会時代(一九九四年~一九九五年)
ロシア第二期議会時代(一九九五~一九九九年)
一九九九年下院選挙と二〇〇〇年プーチン大統領の誕生)
著者等紹介
森下敏男[モリシタトシオ]
1945年山口県生まれ。1968年東京大学法学部卒業。1974年東京大学法学部大学院修了。1975年神戸大学法学部助教授。1981年神戸大学法学部教授
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