内容説明
行政訴訟を門前払いする「三種の神器」=処分性・原告適格・訴えの利益。行政訴訟は原告から見ればまさに「障害物競走」、被告から見ればまるで強大な防潮堤である。行政訴訟の第一関門(訴訟要件)の3つ(三種の神器)の不合理に対峙する、渾身の解釈法学論文集。
目次
第1部 行政訴訟要件(処分性・原告適格等)に関する発想の転換(行政訴訟における訴訟要件は原告には大きな障害物・被告のための巨大な防潮堤;処分性の柔軟化の必要、処分性と訴訟類型に関する伝統的な発想の誤謬 ほか)
第2部 いわゆる処分性の考え方の転換(処分性のあるべき考え方;最近の処分性拡大判例ないし拒否判例の分析 ほか)
第3部 原告適格に関する判例と私見(第3部の内容;鉄道運賃値下げ命令義務付け訴訟における鉄道利用者の原告適格及び本案の理由 ほか)
第4部 訴えの利益の消滅対策(外国法制の示唆;日本法の工夫 ほか)
著者等紹介
阿部泰〓[アベヤスタカ]
1942年3月福島市生れ。1960年3月福島県立福島高校卒業。1964年3月東京大学法学部卒業。1964年4月東京大学助手(法学部)。1967年8月神戸大学助教授(法学部)。1972年6月東京大学法学博士(論文博士)。1977年4月神戸大学教授(法学部)。2005年3月神戸大学名誉教授(定年退職)。2005年4月中央大学総合政策学部教授(2012年3月まで)。弁護士(東京弁護士会、2005年より、兵庫県弁護士会、2012年9月より)。事務所:弁護士法人大龍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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