内容説明
公平・公正な国家補償制度の実践的創造。過少な国家賠償、過大な損失補償、被害者泣き寝入りの救済の谷間を、どうやって公平・公正な制度に是正できるか?実践・実務的な視点から具体的に考える法理論。
目次
第1部 国家賠償法と損失補償法の接点(賠償と補償の間―両者の異同と国家補償の谷間を埋める試みについて(1985年)
治外法権者による不法行為と国の補償責任(1978年)
企業誘致政策の廃止と自治体の賠償責任(1981年) ほか)
第2部 国家賠償法(抗告訴訟判決の国家賠償訴訟に対する既判力―違法性の相対化論と水俣病認定遅延国家賠償判決の考察を兼ねて;一般の公務員の法令解釈に関する職務上の義務違反(過失又は違法性)の判例分析と組織過失への移行の提唱(2014年)
安全認定の誤りと法解釈の過失など、いわゆるたぬきの森事件 ほか)
第3部 損失補償法―適正補償のための解釈論及び立法論(過大補償防止の法システムと上乗せ補償の提案―適正補償のための解釈論及び立法論(1997年)
過小補償対策(1997年))
著者等紹介
阿部泰隆[アベヤスタカ]
1942年3月福島市生れ。1960年3月福島県立福島高校卒業。1964年3月東京大学法学部卒業。1964年4月東京大学助手(法学部)。1967年8月神戸大学助教授(法学部)。1972年6月東京大学法学博士(論文博士)。1977年4月神戸大学教授(法学部)。2005年3月神戸大学名誉教授(定年退職)。2005年4月中央大学総合政策学部教授(2012年3月まで)。弁護士(東京弁護士会、2005年より、兵庫県弁護士会、2012年9月より)。事務所:弁護士法人大龍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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