内容説明
中国(中華人民共和国)の労働契約法の形成過程を明らかにする。とくに解雇法制こそが「社会主義市場経済」という経済体制と労働市場を前提とした労働契約制度との交錯点として浮かび上がってくるからである。従って中国との労働法および労働契約法の特徴は、解雇法制を切り口とすることでより鮮明に描き出される。
目次
第1編 中国労働法の歴史的展開(社会主義計画経済期の労働管理制度;改革開放政策と雇用政策の展開)
第2編 労働契約法制と雇用保障(中国労働契約法の基礎的考察;雇用単位による労働契約の解約;解雇以外の労働契約関係解消の諸相;雇用保障制度)
結語 総括と展望
著者等紹介
山下昇[ヤマシタノボル]
1971年熊本県生まれ。1995年九州大学法学部卒業。2002年九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。現在、久留米大学法学部講師(労働法)
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