内容説明
日本における民事紛争処理の上で重要な役割を担っている家事調停。その家事調停に長年携わってきた著者(元裁判官・弁護士)が、主要かつ根本的な問題を整理・検討。家事調停の理論と実務の発展を顧みて考える好著。
目次
本編(家事調停における裁判官の責任―ある家族法学者への手紙;家事調停の対象となる事件の限界 ほか)
補論(家事調停の筋と姿・形―家事調停序論;べからず一〇条べし三条―「調停委員としてのプロ」を目指して ほか)
小論(家事調停における調停委員の役割;裁判官と調停委員との「評議」 ほか)
ケース研究(ある不可解な夫婦の離婚調停事件―司法研修所「身分法セミナー」でとりあげたケース;子はかすがいか?―「二四条審判」でしめくくったケース ほか)
著者等紹介
高野耕一[タカノコウイチ]
大正13年5月東京・浅草に生れる。昭和24年3月東京大学法学部政治学科卒業。昭和26年3月同法律学科卒業。昭和28年4月裁判官になる。任官以来旭川、函館、東京、長野、大阪、那覇、福島の各裁判所に勤務、この間司法研修所教官、那覇家裁所長、福島地裁所長を経る。昭和60年1月東京高裁判事(部総括)。平成元年5月定年退官、同月大東文化大学法学部教授になる。平成5年5月弁護士になる(第一東京弁護士会)。平成7年3月、大東文化大学法学部教授定年退職。現在、弁護士
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