内容説明
本書では、第1部において、独占禁止法による入札談合規制の手続きを解説し、第2部において、独占禁止法制定(昭和22年7月)以来、平成12年10月までに公正取引委員会が法的に処理した入札談合事件のすべてを分析して、独占禁止法上問題になる「入札談合」とはどのような行為かを考察し、第3部において、桐蔭横浜大学法学部経済法研究室が平成12年6月~12月にかけて全国741地方自治体を対象に調査した結果をもとに、入札談合防止対策の実態を詳しく考察し、第4部において、第2部および第3部の検討結果を踏まえて入札制度改革の効果を検証し、これをもとにあるべき入札談合防止対策を提案し、さらに、第5部において、入札談合を効果的に規制するための方策を提言しています。
目次
第1部 独占禁止法による入札談合規制の手続
第2部 独占禁止法違反事件にみる入札談合の実態―入札談合規制の変遷と談合ルール
第3部 入札談合防止対策
第4部 あるべき入札談合防止対策
第5部 入札談合に対する抑止力の強化策
著者等紹介
鈴木満[スズキミツル]
昭和17年9月岐阜県可児市に生まれる。昭和40年4月岐阜大学卒業後農林省入賞。昭和41年11月公正取引委員会に出向。その後、審査部考査室長、第4審査長、取引部景品表示監視課長、下請課長、景品表示指導課長、審査部第1審査長、取引流通担当官房参事官、近畿事務所長、主席審判官を歴任して、平成6年6月退官。平成6年7月タイヤ公正取引協議会専務理事。平成8年4月桐蔭横浜大学法学部教授(経済法専攻)。東京都立大学法学部非常勤講師(平成10年4月以降)
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