内容説明
繁栄と自由を謳歌したアメリカにおける民主主義の危機。失われたアメリカン・ドリームと反グローバリゼーションの行方?『資本主義・新自由主義・民主主義』シュンペーターの目指したもの…
目次
第1章 故障した偉大なるエスカレーター「アメリカ号」―社会に参加しようとしない七〇〇万人の成人が意味するもの
第2章 失われたアメリカン・ドリーム―アメリカ社会の不都合な真実
第3章 アメリカの繁栄と自由を象徴した自動車―中産階級を生み出したGMの倒産・再生の意義
第4章 重荷に感じられるようになった「平等」を象徴する家―家計を借金づけにしたフィナンシャリゼーションの功罪
第5章 民主主義との親和性をなくしたアメリカ資本主義―株主主権のコーポレートガバナンスがもたらした「格差」
第6章 トランプの反グローバリゼーション政策のゆくえ―国家の意思としての民主主義が市場を支配することは可能か
附章 アメリカは真の皆保険を持てるのか―高度医療とそれへのアクセスをもたない国民の逆襲
あとがきに代えて 『不均衡動学の理論』の時代が二〇年遅れて始まるのか
著者等紹介
〓橋琢磨[タカハシタクマ]
1943年岐阜県生まれ。慶應義塾大学経済学部/新聞研究所卒業。MBA(カリフォルニア大学バークレー校)、論文博士(中央大学)。野村総合研究所時代には、ニューヨーク駐在、ロンドン支店長、経営開発部長、主席研究員などをつとめ、北海道大学客員教授、中央大学大学院教授などを経て、評論・著作活動に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。