内容説明
ため池は日本の代表的な原風景のひとつになっている。ただ、最近の水利事業の改善に伴い、ため池の存在自体が危うくなってきた。さらに、都市化の波が郊外へと押し寄せてきたことで、埋め立て造成に都合の良い場所となってしまっている。驚くほど多くの生き物が見られるこの身近な自然を、人間の都合で潰してしまって良いのだろうか。ため池の自然を多くの人に知って欲しいとの願いを込め、18名の専門家により自然観察のガイドブックとして解説した。
目次
1章 ため池の概観(ため池の歴史;ため池の分類・分布;ため池の風景と暮らし)
2章 ため池の水環境(ため池という水環境;ため池の生態系と物質循環;ため池の水質;ため池の水質指標)
3章 ため池の生き物(ため池の植物;ため池の動物)
著者等紹介
浜島繁隆[ハマジマシゲタカ]
愛知県環境審議会専門調査委員・ため池の自然研究会
土山ふみ[ツチヤマフミ]
名古屋市環境科学研究所
近藤繁生[コンドウシゲオ]
愛知医科大学医学部寄生虫学教室
益田芳樹[マスダヨシキ]
川崎医科大学生物学教室
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