内容説明
男女雇用均等法や男女共同参画社会基本法が公布・施行され、両性平等の実質化が要請されている現在、男女平等とはどういうことなのかを具体的な事例を通して考える法学入門書。実際に裁判所で争われたり、著者が相談を受けた事例を平易にかつ深く読み解いて、現在の法制度のなかで、男女関係が法的にどのように扱われているか、どういう法律問題が起こるのかを解説。ジェンダー法学入門。
目次
飲みにきていた男性が開店資金をあげよう、と言ったので、親しくしたのに、お金をくれない―美人の悩み(自然債務)
不倫してみたい!―悩める夫婦の悩み(不法行為)
父が死んだ後に、強制認知の確定判決を得た他人が相続権を主張してきた―相続人の悩み(死後認知)
認知は要求しません、というので、女性に500万円渡したのに、子が認知を求めてきた―火遊びした男の悩み(認知請求権の放棄)
婚前交渉ではあるが、妊娠したと喜んでいたら、結婚式後婚姻届をだす前に夫(胎児の父親)が交通事故で死亡した―妊婦の悩み(胎児の権利能力)
上司にセクハラを受けて会社を止めざるをえなくなった―新入社員の悩み(使用者責任)
ママにいわれて、彼女との婚約を破棄した―マザコンの悩み(共同不法行為)
愛人に財産をみなやってしまえ―残された家族の悩み(遺言)
同性愛、彼女にはすでに彼女が―女性にもてる女性の悩み(差止請求)
私を両側からひっぱらないで!私を取り合うなら離婚しないでよ―もめる夫婦の子供の悩み(人身保護請求)〔ほか〕