出版社内容情報
「アルコールでごまかすより外なかった」
「鎧が今日は重うなったるぞや」
天才と呼ばれる作家に芸術家、世界を変えた政治家に勇猛な武将まで、
歴史に名を残す人物たちも、実は「愚痴」をこぼしながら生きていた!
しかも、その熱量は常人の比ではない。
怒りや恨み、諦めの思いが強くこもる。
「デモンに憑かれろ!」
「ただ死あるのみ」
本書では、渋沢栄一から夏目漱石、豊臣秀吉にナイチンゲールまで、
人生の苦境で言わずにはおれなかった愚痴150篇を収録。
女性への未練にはじまり、お金の無心や仕事の焦り、
家族への恨みや健康の心配など、
現代人と変わらない、大小さまざまな不平不満だ。
笑えるほどに情けない姿の数々。
読めばなぜか勇気がわいてくる、どん底に見る人生エンタテイメント!
目次
第1章 ~20代の愚痴(恋愛・結婚編;お金篇;仕事・才能篇;家族・人間関係篇;病気・体質篇;不遇・人生観篇)
第2章 30代の愚痴
第3章 40代の愚痴
第4章 50代の愚痴
第5章 60代~の愚痴
著者等紹介
福田智弘[フクダトモヒロ]
1965年埼玉県生まれ。東京都立大学卒。歴史、文学関連を中心に執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
23
愚痴というほどのものではないのもありますが、名言として流布されにくい言葉が多かったので偉人たちの違う側面が見られて良かったです。ヘミングウェイ、樋口一葉、フランクリン、野口英世、三島由紀夫、ベートーベン、リンカーン、正岡子規、マリー・アントワネット、陶淵明、ザビエル、ルイス・キャロル、ルソー、谷崎潤一郎が印象深いです。2023/04/04
山田太郎
15
大全とか名鑑とか図鑑とかが基本的に自分の趣味なんだなと。大図鑑と大全集とか言われると妙にテンション上がるわたし。入力ほたらかしで内容忘れた。いろいろあって楽しかったような気がすると思った。娘体調不良で病院行ってるが、結果何も言ってこない。コロナかインフルエンザだろうなと嫌な気分中。2024/01/25
Gamemaker_K
8
面白いところとつまらないところが不規則に並んでいたが、へえこの人そんなだったんだ、という新鮮な驚きも多く楽しい読書であった。愚痴というか、思わず漏れる本音という言葉が多かったかな。…「何もをもわくのなき人(なーんも考えてないヤツ)」という坂本龍馬の言葉、字面だけでも数十分笑えたな。なんでだろう。あと「痔血走り、今日罷り出ず在宅」という大岡忠相の言葉は、言葉と人の合わせ技で大賞を贈呈したい。2月最後のアップだが、なんとも中身のない感想だなとしみじみ反芻(とこれも愚痴というかなんというか)。2022/02/28
もぐもぐ
4
1ページで偉人たちの紹介、という感じ。私はいつもと同じように頭からガッツリ読んでしまいましたが、著者がお勧めしているように気が向いた時に少しづつ好きなページを読む方が良かったかな。連続して読むとちょっと飽きてしまう。浅沼稲次郎のページを読んで沢木耕太郎の「テロルの決算」を再読したくなりました。2022/01/06
あに
2
一つの愚痴につき1ページの解説でさらさら読める。愚痴を通して偉人達の生い立ちや人間性がうかがえる。夏目漱石が処女作を出したのが38歳とは驚き。他にもイメージが違うと思えるエピソードもあって楽しく読めました。2021/12/01