目次
うごめく歴史への想像力―浪花節史をつかまえるために
第1部 生成の力動―明治期を基点として(円朝物の浪曲化―「安中草三郎」;二代目末広亭辰丸と新派浪花節―語られる「金色夜叉」;近世の講談と浪花節―曽我物語を中心に;明治~大正期の「女流」浪花節語り;浪花節の「民俗化」と人形芝居―西畑人形の節劇をめぐって;弁士の源流―浪花節との関係について)
第2部 国民国家時代の流通/越境(ハワイと南カリフォルニアの日系社会における浪花節;帝国日本の愛国浪曲―朝鮮語浪花節の実体をめぐって)
第3部 芸術化と大衆化(藤井清水と浪花節;SPレコードおよび新聞ラジオ面における浪花節の詞章―前田節子『壺坂霊験記』を例にして)
第4部 現代からの照射―研究資源の掘り起こしにむけて(呼称の変遷と興亡のメカニズム―証言と記録をたどりつつ;浪花節の口頭性―『左甚五郎』ものを中心に;浪花節らしさの境界性―京山幸枝若『野球狂の詩』における音の空間の生成)
著者等紹介
真鍋昌賢[マナベマサヨシ]
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、北九州市立大学教授。専攻は、メディア文化論、口承文芸研究、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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