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内容説明
二〇世紀前半、文字による歴史の外で興隆した語りの芸術「浪花節」―口演からレコード、ラジオを媒体に名人、寿々木米若や二代目天中軒雲月等の演者とファンの織りなす社会状況を活写した大衆文化史。
目次
序章 問題提起と方法意識
第1章 衝撃/違和の受容史―桃中軒雲右衛門の来阪口演を事例として
第2章 “声”のカタチ―二代目吉田奈良丸の義士伝はいかにして流通したか
第3章 「新作」を量産する浪花節―寿々木米若と「佐渡情話」の誕生
第4章 総力戦下の浪曲師―横断する米若の口演空間
第5章 愛国浪曲をめぐる葛藤―ポピュラーな「語り物」を分析するための視点
第6章 繰り返される「情話」―戦時下/占領下の連続性と非連続性
第7章 戦時下に響く「七つの声」―二代目天中軒雲月の演じ方について
終章 演者論の可能性
著者等紹介
真鍋昌賢[マナベマサヨシ]
1969年、大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、北九州市立大学文学部教授。専門は、メディア文化論、口承文芸研究、民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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