内容説明
魔女の饗宴サバトとは何か。ユダヤ人迫害や異端審問の資料から、ユーラシア大陸に時空を越えて出現するオイディプス、シンデレラ等の神話、寓話、儀礼を詳細に検討し数千年にわたる民衆文化の基底に潜むシャーマニズム的要素を開示し、人間存在のもう一つの核心に迫る。
目次
第1章 ハンセン病患者、ユダヤ人、イスラム教徒
第2章 ユダヤ人、異端者、魔女
第1章 女神を追い求めて
第2章 例外の検証
第3章 恍惚状態での戦い
第4章 動物への仮装
第1章 ユーラシア的推測
第2章 骨と皮
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
9
ギンズブルグおっかけ。魔女裁判の犠牲者たちの想像力の源泉が民間宗教にあって、そのルーツを辿っていくと有史以前のユーラシア大陸や新大陸の神話や儀礼、社会構造にまで遡ってしまいました、というお話。歴史と文化人類学、言語学が溶け合ってしまう、ある意味、歴史研究の限界を目指す、ギンズブルグらしいお話でした。2026/07/08
roughfractus02
6
魔女裁判の記録を調査する著者は、その歴史からキリスト教内の排除構造を抽出せず、ユーラシア大陸に残存する原始の文化とキリスト教文化の衝突を見る(胎盤を被って生まれた袋子がシャーマンに選ばれる言い伝えはシベリアにも確認できる)。さらに生死の両界を跨ぐシャーマン的女性には、他の部族から訪れる外縁者かつ生の世界の外にいる死者という共通性がある。本書は異界に関わるこれら特徴を、物語が片足や片方のサンダルを持つ人物=死に片足を踏み入れた存在として表す点を指摘し、キリスト教文化の狭間に原始以来の歴史が息づくことを示す。2020/04/12
belier
4
いわばヨーロッパ人の精神の「古層」を探る。ケルトなど古いヨーロッパで飽きたらず、ユーラシア大陸全体まで視野を広げる。スケールが大きい。しかし決して読みやすい文章ではなく、楽しめたより苦しかったほうが大きい。知的な刺激は味わえる。2014/03/08
takao
1
闇の歴史2017/01/08




